QCDだけでない製品差別化のポイント | 製造業のWebマーケティング | 宮本 栄治
2012年4月18日水曜日

QCDだけでない製品差別化のポイント

製品を差別化するポイントって何でしょうか?競争力のある会社は製品開発の視点が少し違うと思います。

製品差別化の5つのポイント


差別化の上手な企業の特徴

わたしはWebサイトを良くするために「自社の強みは何ですか?」ということを聞くようにしてます。そうするうちに、製品の差別化の上手な企業の特徴が見えてきました。「製品の差別化」というと製品QCDに話が集中してしまいがちですが、製品の差別化がうまい企業は少し考えることが違います。QCD以外の差別化も考えることが多いのです。

製品差別化ポイント

そのポイントを5つにまとめました。

目的の差別化

製品の使用目的や用途開発による差別化です。同じカテゴリーの製品が気づいていないユニークな使用方法を見つけ、製品を適応させたり、あえて使用目的を絞り込んで専門特化したりする戦略です。

品質の差別化

品質・性能による差別化です。スペックにこだわり、高性能化や小型化などで他製品との差別化を進める一般的で王道ともいえる差別化です。

価格の差別化

価格による差別化、一般的には低価格戦略がイメージされますが、超高価格化による差別化もブランド品、嗜好品には見られます。

物流の差別化

短納期化や納期遵守率による差別化です。製品をただ届けるだけでなく納入方法に工夫を凝らしユーザーニーズを満たしたり在庫管理も含めた物流差別化も効果的です。

販売の差別化

流通、支払い条件、営業、販促、広告による差別化です。

サービスの差別化

技術サポート、交換部品、定期検査などアフターフォローや取り付け、設置、回収などサービスによる差別化です。


まとめ

ユーザー視点で製品を差別化するために6つの要素を検討して製品の魅力を考えるように思います。特に目的による差別化をすることが大事です。使用目的や用途を決めると他の差別化ポイントも明確になるからです。ユーザーに受け入れられる製品の性能や品質、価格、アフターフォロー、納期、在庫、販売方法などが規定されるのです。技術者はいいものをつくりたがるので、やみくもに性能や機能を追い求めることがあるかもしれません。いい製品をつくっても過剰品質だと市場ではあまり評価されません。QCD以外での差別化も大切だと思います。

この記事もおすすめ
競合に真似されない強みをつくる
強みは数字で表現する
広告で差別化しない

このブログを検索

このエントリーをはてなブックマークに追加