PDCAが上手くいかない4つの原因 | 製造業のWebマーケティング | 宮本 栄治
2012年7月23日月曜日

PDCAが上手くいかない4つの原因

Webマーケティングが上手い企業はPDCAもできてます。残念ですがPDCAがキチンとできる企業は多くありません。なぜうまくPDCAサイクルがまわせないのでしょうか?それにはやはり原因があります。

PDCAが上手くいかない4つの原因

PLANがしっかり立てられない

「とにかくやってみよう。」とても行動的な会社に多い例です。良さそうなものをどんどん取り入れ実行するのですが、事前に仮説を元に計画を立てられず多くのチャレンジはやりっぱなしになるパターンです。D-D-D-Dと実行ばかりが繰り返されます。新しいことにどんどん目が移り、やりっぱなしが常態化するのが典型的なパターンです。社長の肝煎りで始めたことも段々と熱が冷めいつの間にか自然消滅、そしてしばらくしたら同じように新しいことに熱中する・・・こうなっては事態は深刻です。

計画倒れで実行に移れない

新しいことを始めるときに調査や検討に時間がかかり決断がなされないパターンです。P-P-P-Pと検討ばかりが繰り返されます。大企業病とか官僚的などと評価される企業に多い例です。100%の正しさを調査や報告に求め時間をかけて調べているうちに市場や環境自体が変化してしまっている・・・実行に移れないために徐々にジリ貧になります。市場は常に変化します。動きながら調べるくらいでちょうどいいのです。100%の正しさよりも、間違うことを前提に動きながら軌道修正する賢さが求められます。

うまく検証ができない

計画を立て実行したもののアクセス解析の使い方がよくわからず検証ができず先に進めないパターンです。一見このパターンに見える会社でも実はPLANの出来が悪い、仮説がない、もしくは漠然として検証できないケースが多くあります。計画がしっかりしてれば、検証は必ずできます。アクセス解析をしっかり学ぶか?専門家に相談するか?手を打つことができます。そして計画を立てた段階で検証方法をセットで決めておくことがポイントです。数値化できる目標と期限があることは当然、目標を達成するために有効だと思われるチェック項目も用意することで検証は簡単になります。

改善を急ぎすぎる

「とにかくやってみよう。」という会社に多い例です。PLANがしっかり立てられないパターンに少し近いのですが、とにかくアクティブな会社に多い例です。成果を急ぎすぎるあまりいろんな変更を実行しすぎるためにキチンとPDCAのサイクルがまわせなくなります。それでも気ばかりが焦って成果を求めるために空回りが多いパターンです。複雑に様々な要因が絡まり、分析が出来ずせっかく効果があってもノウハウになりにくいのが特徴です。一部の優秀な人間の経験・勘・暗黙知に頼ることになりやすく、強みが属人化されてしまうため、組織にスキルやノウハウが共有化されにくい傾向があります。

ちょっとうまくいってないなあ。と感じたら、どれかのパターンに当てはまるかもしれません。もしそうなら自然とPDCAが進んでしまうPLANのつくり方を読んだらいいかもしれません。

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