製造中止品をWebサイトから削除すると顧客損失が進む | 製造業のWebマーケティング | 宮本 栄治
2013年10月20日日曜日

製造中止品をWebサイトから削除すると顧客損失が進む

顧客のフォローは大切ですが、生産中止品や廃番製品の場合フォローは難しくなります。生産財の場合、設備や装置の使用期間が10年を超えることもあり、営業や技術スタッフがフォローし続けられないケースも多く、大切なお客様を失うこときっかけとなってます。Webサイトでフォローできれば再度お声をかけて頂けるかもしれません。

顧客損失は知らないうちに進む

生産中止品のページを用意する

設備や装置にトラブルがあった時、検索エンジンで検索するケースがあります。古い設備だと当時の担当者がおらず、連絡先が分からないことがあるからです。困ったときにWebサイトを見てもらい連絡して頂けるように生産中止品やサポートを中止した廃番製品のページを用意しましょう。ページを用意して製品名や型番を明記して検索エンジンにヒットするよう配慮するのです。そして、後継機種や修理・点検の案内をするのです。古い製品をわざわざ調べるユーザーは貴重な存在です。困ったときにきちんと対応しないと他社に仕事は流れます。しかし、多くの生産財メーカーでは売りたい製品の情報ばかりで、昔お世話になったお客様が困ったときに必要な情報がWebサイトにありません。これでは自分からお付き合いを放棄するようなものです。

マイページを用意してユーザー登録して頂く

製品を購入して頂いたユーザーのフォローを厚くするためにユーザー登録して頂きます。購入製品や購入日など登録してもらえば定期メンテナンスや消耗品の買い替え時期なども予想でき計画的にフォローすることも可能となります。また、新製品のモニター募集やVIP客として展示会や発表会へのご招待など販促活動にも利用できます。また、販売代理店経由の販売のためエンドユーザーの情報が不明なお客様とのコミュニケーションにも役立ちます。

新規開拓が難しいからこそ既存顧客をしっかり守る

生産財の取引は特定の企業との取引が長期間にわたり固定化しやすい反面、新規開拓が難しいのが特徴です。だからこそ、既存お客様を失うことは大きな損失となります。Webサイトで生産中止品や廃番製品のページを用意したり、ユーザー登録して頂くことで1件でも既存顧客の損失が減らせるかもしれません。知らないうちにお客様が去って、売り上げがじり貧になるという最悪のシナリオは避けなくてはならないことです。

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