リスティングの予算配分の3つの基準 | 製造業のWebマーケティング | 宮本 栄治
2014年1月17日金曜日

リスティングの予算配分の3つの基準

おはようございます。
今日は進行中の仕事のことを書きます。あるクライアントからリスティングの相談を頂きました。キーワード、広告文、ランディングページは定期的に見直されてるようです。しかし、製品ごとの予算配分に問題があったのです。A、B、Cと3つの製品に対してリスティングを行ったのですがそれぞれ同額の予算を使って運用をしてたのです(以下にあげる数値は実際の数値ではありません)。

リスティングの予算配分の3つの基準

売り上げ比率を基準にする

キャンペーン予算を考えるには製品ごとの売り上げ比率を元にします。売り上げのうちA製品:60%、B製品:30%、C製品10%なのでキャンペーン予算も同じ比率を基準にします。そして、成長性や他製品への波及効果、営業戦略を考慮して予算調整を行います。

検索需要を基準にする

製品ごとにキーワードを分類し、それらのキーワードの検索回数×入札価格の相場から予算配分を考えます。リスティングは競合との場所取り合戦なので確認は欠かせません。このケースでは検索需要も売上比率と大差のない結果となりました。

コンバージョンを基準にする

Webサイトのゴールから予算配分を考えます。理想はWeb経由の売上ですが、生産財では問合せ件数×製品単価で製品ごとのコンバージョンの比率を計算します。


製品問い合わせ単価ポイント
A製品100件¥100,00010,000,000
B製品20件¥120,0002,400,000
C製品5件¥1,000,0005,000,000

そして3製品のポイントから比率を計算します。


製品予算比率
A製品57.5%
B製品13.8%
C製品28.7%

今回のケースではA製品、B製品、C製品の関連性が高く、1つ製品をきっかけに取引が始まれば、営業活動を通じて他製品の掘り起こしができると判断し、検索需要をもとに予算配分を見直すことが決定されました。

まとめ

とてもシンプルな方法なのですぐにセルフチェックできます。リスティングの改善は大切ですが、その前に予算配分が最適化という前提のチェックも必要です。


この記事もおすすめ
リスティングの予算と入札価格の決め方
生産財業界ではリスティングでコンバージョンは取れない?
リスティングのアカウント設計をサイト改善にも役立てる

このブログを検索

このエントリーをはてなブックマークに追加