検索サジェストの影響でオーガニック検索が80%減少 | 製造業のWebマーケティング | 宮本 栄治
2014年3月25日火曜日

検索サジェストの影響でオーガニック検索が80%減少

おはようございます。
検索サジェストのチェックはSEOを行う上でチェックが欠かせない基本です。しかし、その影響がどのくらいあるか正確につかむことは難しいと思います。だから、最近あるクライアントで起こった事象を紹介します。

検索サジェストの影響でオーガニック検索が80%減少

検索サジェストとは

ユーザーが入力中のキーワードの候補を表示する機能です。入力した文字から検索候補を予測してくれるのです。ユーザーが検索しそうな「よく検索されている検索パターン」が表示されます。最後までキーワードを入力しなくてもいいことが多く気の利いた機能です。

検索サジェスト最適化でスモールキーワード対策

ある中小企業の話です。ビックキーワードでは競争が激しく、上位掲載が大手に独占されていたので、スモールキーワードを狙ってSEOに取り組みました。それならば、自社の特徴が打ち出せ大手企業に対しても競争力を持てたのです。スモールキーワードのなかでも特に検索サジェストを意識してWebサイトをチューニングしていました。問合せ率の高いキーワードも検索サジェストから見つけました。特にそのキーワードには力を入れ最適化を続けていたのです。SEOで安定したアクセスを記録し、コンバージョンにも大きく貢献していました。

過去最高の問合せを達成

地道なサイト改善と集客の積み重ねにより、過去最高の問合せを達成した翌月、突如変化は訪れました。絶好調だった問合せが減少していったのです。Googleアナリティクスで分析したら、コンバージョン率の高かった検索サジェストに出ているスモールキーワードからの流入が約80%も減っていたのです。

急変!!アクセスが減った原因は?

検索順位の低下を真っ先に疑いました。しかし、問題のキーワードでの検索順位は3位と変化は出ていません。そもそも外部リンクも購入していないし地道な更新をしているだけのWebサイトです。ペナルティーは受けそうにもありません。こういう時は実際に検索するのが一番です。問題のキーワードを入力し始めたら・・・いつもならすぐにサジェストが出てくるのに、候補から漏れてしまっていたのです。おそらく多くのユーザーはサジェストにつられて選択しただけだったのかもしれません。だからサジェストから漏れた途端、検索されなくなってしまったのだと考えられます。ユーザー自らの強いニーズではなくGoogleに勧められ、つられてクリックしていたのだと思います。

検索サジェスト対策

今回の事象ではクライアントが取れる対策はありません。コンバージョンにつながっていた問題のキーワードがサジェストに復活させるかどうかは検索エンジンの判断です。できることは新しくサジェストに出るようになったキーワードに対して必要ならWebサイトをチューニングすることです。

検索サジェストをチェックしてSEO、リスティングに役立てる

検索サジェストは便利なので良く使われます。だから検索サジェストに出てくるキーワードは重要な集客キーワードになります。SEOやリスティングをするなら重要なキーワードを検索した時に表示される検索サジェストを調べ生かすべきです。検索サジェストに出てくるキーワードは安定してアクセスUPに役立ちます。今回紹介した事象では検索サジェストに出ていたキーワードがサジェストから消えた影響でそのキーワードからのアクセスが80%も減ってしまいました。影響力の大きさを再認識させられた事象です。

まとめ

検索順位に変動がなかったのに、検索サジェストの変更でオーガニック検索からの流入が80%減少した事象を紹介しました。ユーザーは無意識のうちに検索サジェストに誘導されることがあるのです。良くも悪くもその影響は小さくありません。Web担当者は検索サジェストにも注意を払うべきです。



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