アクセス解析レポート【最低限のマナー】 | 製造業のWebマーケティング | 宮本 栄治
2014年3月28日金曜日

アクセス解析レポート【最低限のマナー】

おはようございます。
このところ少し仕事が立て込んでいたのですが、ほぼ片付きそうです。去年から習慣にしている整理整頓の効果で業務効率が大きく改善したおかげです。今日はアクセス解析を行うときに注意すべきポイントを紹介します。

アクセス解析レポート【最低限のマナー】

アクセス解析は現状把握ツール

アクセス解析はWebサイトの現状を把握するためのツールです。しかし、アクセス解析レポートにはWebサイトの課題や効果検証の報告を求めらます。課題がなければ「それで?」となって次のアクションにつながりません。反対に良いことばかり言っても意味がありません。(課題を隠すことになりかねないので、弊害が多いと思います。)データを読み解きWebサイトの現状をありのまま見つめるのがアクセス解析のポイントです。

色メガネでデータを見ない

アクセスデータを見る人によってどうしてもバイアスがかかり、事実とは違った結論を導き出すリスクがあります。気が付かぬ間に結論ありきの分析になりがちです。自分の立てた仮説を証明する都合の良い数字を抜き出すのは論外ですが、仮説を証拠づけるデータはすぐに気が付くものです。反対に自分の仮説の矛盾や間違いにつながるデータはなかなか気が付かないものです。レポートを作る際はまずデータを提示すること。数字で表現することを基本とします。これまでに行った施策を肯定するデータを無意識のうちに探すのではなく、淡々と数字をみることがポイントです。当事者によるアクセス解析はとても難しいものです。利害関係のない第3者の分析の価値はそこにあります。

データと解釈を混在させない

アクセス解析のプロにレポートしてもらうのが理想ですが、現実にはWeb担当本人がアクセス解析せざるを得ないケースがほとんどです。その場合データを色眼鏡で捻じ曲げない工夫として「現状(データ)」と「解釈(主張)」を分けることが効果的です。現状はデータとグラフで表現し説明するのです。現状はデータを淡々と上げることに留めるのです。そこに課題や仮説などレポート作成者の解釈を入れないように気をつけます。そしてそれらはデータとは分離して考察としてコメントします。そうすることにより、レポートを受ける人が客観的なデータと主観が入りやすい評価・分析を切り分けやすくなるのです。サイト制作会社や広告代理店の分析したアクセス解析レポートも利害関係者によるレポートです。だからデータと解釈が混ざると自分たちに都合の良い結論に偏りがちになります。私もクライアントにアクセス解析レポートを提出する際は細心の注意を払いデータ中心のレポートにするよう努めています。(解釈はなるべくいれずクライアントと課題を共有するよう努めています。)

まとめ

アクセス解析の敵は「固定観念」「決めつけ」です。結論ありきの分析に意味はありません。利害関係者の分析はどうしてもバイアスがかかるものです。だからこそ「データ」と「解釈」を分けて報告するのが最低限のマナーだと思います。



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