現場力で差がつくWebマーケティング | 製造業のWebマーケティング | 宮本 栄治
2014年6月27日金曜日

現場力で差がつくWebマーケティング

おはようございます。
コンサルティングをする時、親身になって相手のことを考えるのは基本中の基本。製造業の技術系コンサルタントならば必ず生産現場を見学し肌で問題を感じるものです。しかし、残念なことにWeb系のコンサルタントは工場見学など現場に足を運ぶことが少ないような気がします。私も完璧にできてるわけではありませんが、お付き合いするクライアントの工場見学はなるべくさせて頂きます。部外者立ち入り禁止のケースも多く思うように見学できないのですが、それでも現場を見た経験の積み重ねがWebマーケティングのコンサルティングの大きな財産になっています。この記事は過去の記事を再編集しています。

現場力で差が付くWebマーケティング

現場、現物、現実に立ち返る

Webマーケティングの仕事をするとデータ中心に物事を見がちです。しかし、データは現場、現物、現実から生じます。データだけでは大切なものを見落とすかもしれません。現場を知らなければデータを上手く解釈することもできません。アクセス解析、キーワード選定、コンテンツ作りなどは現場、現物、現実が大切になります。データだけでは良い解釈はできません。最低限、ランディングページや検索結果画面、リンク先のWebサイト、Web上の現場を見ながらデータの意味を読み解く必要があります。しかし、それでも不十分です。もっと大切なことはあなたのビジネスの現場にあります。生産現場、営業現場、お客様、製品に答えはあります。データは必要ですが、現場、現物、現実あってのデータです。Web担当者はそのことを意識するべきだと思います。

マーケティングより自社理解

Web担当者なら成果を出そうとWebマーケティングの勉強をすると思います。SEOやアクセス解析、リスティングを学ぶことは大切です。自社で取り組む時も、外部に依頼するときも知識は必要です。しかし、それ以上に大切なことがあります。それは自社について学ぶことです。それも徹底的に学ぶことです。経営方針、製品やサービス、そしてユーザー、競合会社、協力会社、流通、営業方法、製造方法、売上、利益・・・あなたの会社のビジネスを徹底的に理解する。それがすべてに優先します。学べば新たな疑問が出てきます。それを続けることがWebマーケティングに役立ちます。サイト改善のアクセス解析のヒントはあなたのビジネスの中にあるからです。マーケティングツールのなかに答えはありません。

現場の声で良質な仮説を立てる

Webマーケティングでは仮説が大切だとよく言われます。良質な仮説を立てることができるとPDCAも回ります。アクセス解析でも仮説が重要で、どのデータに注目すれば良いか分かり効率的な分析につながります。それでは大切な仮説をつくるのには何が必要でしょうか?それは現場のことを良く知ることだと思います。第一線の営業マン、営業事務、販売代理店、または製品開発や製造効率の改善に取り組む技術者の声を聞くことが重要だと思います。ベストはお客さまの生の声を聞くことです。現場の声をつかみ、そのうえでアクセス解析することが重要です。データだけでは分からないことが、営業担当者やエンジニアとの何気ない会話によってひらめくことがあります。すべてが上手くいくわけではありませんが、こういったひらめきがきっかけになり突破口につながることが何度もありました。行き詰まった時には営業や技術の担当者と情報交換してみてはいかがでしょうか。

まとめ

マーケティング知識は必要ですが、それだけで成果を上げることはできません。現場、現物、現実を徹底的に観察しそこから良質な課題を見つけることがより重要です。現場を知って初めて知識は役に立ちます。

この記事もおすすめ
生産現場は最高のショールーム
顧客理解がマーケティングの要

このブログを検索

このエントリーをはてなブックマークに追加