企業再編で逃しがちな生産設備の買い替え需要 | 製造業のWebマーケティング | 宮本 栄治
2014年7月10日木曜日

企業再編で逃しがちな生産設備の買い替え需要

おはようございます。
台風8号の進路がとても気になります。明日の予定は変更しなければならないかもしれません。時間をかけて準備していても自然には逆らえませんね。無理は禁物。じっとすることも必要だと思います。

企業再編で逃しがちな生産設備の買い替え需要

買い替えのサイクルが長い生産財

生産財の特徴は製品の買い替えのサイクルが長いことです。特にプラントで使われる生産設備は長期間使用され続け、20年以上経たないと買い替え需要が来ないものも稀ではありません。そういった設備もメンテナンスや検査で定期的に訪問を心がけ、連絡を入れ顧客との関係も維持に努めることが大切です。

リピート購入を阻害する企業再編

それでも20年の時間はとても長いのです。場合によっては30年前の顧客から買い替えが起こることもあるのです。その間にも業界再編は進んでいます。グループ再編や企業買収、合併など常に企業は新陳代謝を行っています。顧客もそうだし、メーカー側も同様に企業再編を繰り返しています。ユーザーの買い替え時期にスムーズに連絡が付けられなければ、他社製品の検討を始めてしまう可能性が高まります。

旧社名やブランド名もWebサイトに残しておく

Webサイトは最新情報を載せるもの。そういった固定観念が強く旧社名・ブランド名、生産中止品などの情報は掲載しないことが多いように思います。買い替えを検討するユーザーも代替わりしている可能性が高く、社名を正しく認識していなかったり、設備についているロゴや型番を頼りにインターネットで調べることはよくあります。Webサイトに古い型番の製品や旧社名、ブランド名がなければユーザーはあきらめて一から設備検討を始めてしまうかもしれません。もっとも確率の高いリピータ購入の機会ロスは大きなダメージです。

旧社名にリスティングを出す

度重なる企業再編を経験していたら旧社名やブランド名、そして生産中止品の型番が検索されたときにより確実にWebサイトを見つけてもらうことを目的にリスティングを活用するのも一つの手です。20年以上も使い続けられている生産設備は一般的に高額なものが多く、めったに買い替え需要は起こりません。その貴重な機会を逃すことがないようリスティングを活用するのです。高額な商品でしかも頻繁に検索されるわけではないので、広告費は少額で済みます。小さな費用で大きなリスクが減らせるので必須といっても言い過ぎではありません。だから保険のような感覚でブランド名に広告を出す意味はあります。

まとめ

リーマンショック以降多くの業界再編、企業再編が行われました。そのことでプラントなどで長期間使用される生産設備の買い替え需要が失われてるリスクは非常に大きいのです。だからこそリスク回避のためにWebサイトが守るべき基礎的な対処に取り組むべきだと思います。

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