アクセス解析するならやるべき最低限のこと | 製造業のWebマーケティング | 宮本 栄治
2014年7月8日火曜日

アクセス解析するならやるべき最低限のこと

おはようございます。
台風8号が近づいているので心配です。大きな被害が出なければいいのですが・・・週末の打合せも台風の進路を見て慎重に決めたいと思います。今日は基本すぎてあまり言われていないけど中小・中堅製造業のWeb担当者向けにアクセス解析でやるべき最低限のことについて書きます。

アクセス解析するならやるべき最低限のこと

アクセス解析は入れているが使いこなせない

2013年10月に生産財業界のWebサイトを1704サイト調査しました。アクセス解析の導入率は約65%と多くの企業でアクセス解析を導入していることが分かりました。最も使用されているツールはGoogleアナリティクスで圧倒的なシェアを占めています。それだけWebサイトを重視する企業が増えてきたと考えてもいいのだと思います。Webサイトの分析にはアクセスデータの分析が欠かせません。しかし、実際にアクセス解析を導入している企業に伺うと正しくアクセス解析が導入されていないことがあるのです。

データをいつでも見られる環境にない

せっかくアクセス解析を入れていてもデータにアクセスできないWeb担当が意外にいます。アクセス解析は導入されているものの、Webサイトの所有者がそのことを知らない(引き継がれてない)ことがあるのです。誰がアクセス解析を導入したのか分からず、最悪の場合トラッキングコードを張り直し、過去の貴重なアクセスデータにアクセスできなくなることもあります。

トラッキングコードが張られていないページがある

アクセス解析を入れたらすべてのページ分析するのが基本です。しかし、すべてのページにトラッキングコードが張られていないWebサイトがあります。よくあるのが追加したページへのトラッキングコードの張り忘れです。そして稀にトップページにしかトラッキングコードが張られていなく解析のしようがないWebサイトを見たこともあります。

トラッキングコードが重複して張られている

トラッキングコードが張られていないページがあるのも問題ですが、たまに同じトラッキングコードをダブって張り付けているWebサイトを見かけることがあります。二重にアクセスが計測されてしまい正しい分析ができなくなるのでダブらないようトラッキングコードを実装しましょう。直帰率がほとんどゼロに近いサイトは要注意。正しくトラッキングコードが張られていない可能性があります。

コンバージョンが設定されていない

すべての頁にトラッキングコードが張られ、Web担当者がアクセス権限を持っていていつでもアクセス解析を見られる環境でも、最低限の環境が整ったわけではありません。Webサイトの費用対効果や改善にはコンバージョン設定が必要です。Webサイトの目標を決めて定点観測しなければ目標と現状のギャップも見えず、課題を見つけることができません。これまでに多くの中小・中堅製造業のアクセス解析を見てきましたが、半数以上のWebサイトでコンバージョン設定がされていませんでした。基本中の基本を守らずにいくら費用をかけても効果検証すらままならないのです。

費用対効果が分からず改善も進まない

Webサイトの費用対効果を測り改善を進めていくには正しいデータ分析ができる環境を最初に作っておく必要があります。最初の設定がいい加減なまま行動ばかり重ねてもWebサイトのPDCAは回りません。【C=チェック】にはアクセス解析が不可欠です。アクセス解析するならやるべき最低限のことができていなければ、いつまでも同じことを続けることになりかねません。

まとめ

Webサイトの改善に取り組むならいつでもアクセス解析データが見られること、そしてすべての頁のアクセスを計測できること、Webサイトのコンバージョン設定を済ませておくこと。その3つは最低限済ませておきましょう。



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