Webサイトは企業活動の一部分 | 製造業のWebマーケティング | 宮本 栄治
2014年10月7日火曜日

Webサイトは企業活動の一部分

おはようございます。
昨日はいざというときに親身になって対応してくれるプロフェッショナルがいて本当に助かりました。信頼の出来るパートナーの有無が大きく成果に差をつけるのだと思います。今日も昨日に引き続き昔の投稿を再編集して掲載します。

Webサイトは企業活動の一部分

Webサイトは営業へのアシスト役

生産財ではWebだけで新規取引が完結することはほとんどありません。問合せや見積もり依頼など引合を出してからの商談が重要であり、Webサイトは営業マンへの良質なパスを出す役割を担います。「Webサイトで生産財は売れない」ということを忘れないことです。(通販は例外ですが・・)売上を増やすにはやはり営業強化が重要です。Webサイトは営業へのアシスト役です。この関係を意識しないとWebサイトからの引合が増えても、思ったように商談がまとまらないことになりかねません。引合後のアポイントや商談成約率など営業結果の見える化をして、営業プロセスや引合いの質を向上するためのヒントを見つけなくてはなりません。Webサイトの見える化はアクセス解析で行えますが、営業プロセスの見える化までつなげないと本当の見える化にはなりません。Webサイトの中だけで最適化してもそれは部分最適。営業と連携して成果を出さなければ意味がないのです。

Webだけで考えない

Webサイトからの問い合わせが目標に達成しない時や思ったようにアクセス件数が増えない時などWebサイトのなかだけで改善を考えがちです。こういうケースでは一度Web以外のことから考えてみると意外なヒントが見つかることがあります。例えば、そもそも製品やサービス自体にどのくらい競争力があるのか?ライバルに比べてどの点が勝ってるか?価格、納期、品質を改めて比べてみましょう。またユーザーはどんなニーズを持つのか?そもそもどのようなときに製品に興味を持ってどのように製品情報をしらべるのか?初心に帰って検討してみましょう。意外とWebサイトや集客の問題でないかもしれません。Webサイトで成果を上げる企業は概ね他の活動でも成果を上げます。企業としての競争力があり、製品やサービスに魅力がある企業がWebでも成果を上げるのです。Webサイトは企業活動の一部分です。Webサイトだけで解決できないことが多いのです。

Webサイトをユーザー起点で考える

Webサイトのリニューアルをするときに忘れがちだけどぜひ考えて欲しいことが2つあります。1つ目はビジネスを成長させるために、Webサイトをどのように活用するのかということです。ビジネスを成長させるためにWebサイトをどう使うのか?ここをまず考えなくてはなりません。具体的にはこの4つを考えておくのがスタートだと思います。
  • Webサイトの位置づけ(どうビジネスに活かすのか?) 
  • ターゲットユーザー(誰に?) 
  • コンテンツ(何を見てほしい?) 
  • ゴール(どうして欲しい?)
2つ目はWebサイトへの集客と、ユーザーフォローを考えるということです。多くのケースでWebサイトについての検討で終わっており、成果が出にくい原因となっています。ターゲットユーザーを決めたら、Webサイトを見てもらうために何をすればいいのかを検討しましょう。そしてWeb経由の問合せや資料請求に対して誰がどのようにしてフォローするのか?結果のフィードバックや商談ロスした場合のケア方法、継続フォローの仕組みも考えなくてはなりません。Webサイトの入り口と出口をユーザー起点で考えることが重要です。

サイト更新よりも本業強化

生産財業界では毎日更新をすることはありませんが、それでも適度な更新は必要です。生産財の取引は多くの場合、長期的に特定の会社と継続します。既存のお客様がWebサイトを見た時に、いつも更新されてないとイメージも良くありません。「そんなことは分かってる。でもできないんだよなあ」こう思う人が多いと思います。更新できない理由はいろいろとありますが、結局はお客様にアナウンスする情報がほとんどない(思いつかない)のです。更新しないことも問題ですが、更新するニュースがないことがより深刻な問題なのです。大切なお客様に新しい情報を提供できないことを問題視して欲しいのです。競合の会社が大切なお客にどんどん魅力的な提案をしてるかもしれません。それなのに従来通りだとしたらかなり危険。変化の激しいこの時代に更新すべき情報がなくて、商品もサービスも会社も従来通りでいいのでしょうか。本当に更新のネタがないか以下の質問にYesかNoで答えてください。(ここ1年間)
  1. 新製品の予定がある。 
  2. 既存製品のバージョンアップの予定がある。 
  3. 展示会出展予定がある。 
  4. セミナーなど自社開催のイベントの予定がある。 
  5. 今年に入って新しい代理店ができた。(新しい取引メーカーができた。) 
  6. 営業所や工場ができた。 
  7. 新聞や雑誌などに記事として取り上げられた。 
  8. 新しいカタログができた。 
  9. 製品やサービスの価格を見直した。 
  10. 公的な規格や基準をクリアした。
Yesがひとつでもあれば更新は簡単です。一つもないならサイト更新よりも本業強化が先です。

まとめ

Webマーケティングの仕事をしてるとWebを過大評価してしまいがちです。私自身、時々忘れないように注意することです。Webは便利なツールです。できるだけ上手に使うべきです。しかし、Webよりリアルが大事です。

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