制作会社泣かせの発注をしてませんか? | 製造業のWebマーケティング | 宮本 栄治
2015年5月19日火曜日

制作会社泣かせの発注をしてませんか?

おはようございます。
仕様を確定させてから見積もりをとり、納期確認をしたのち発注するのが一般的な仕事の進め方ですが、なぜか仕様を決めないまま見切りで発注し、そのままずるずると制作に入るケースを見かけることがあります。これではトラブルの種をせっせと撒いているようなもの。仕様もわからず価格も納期もどうなるか分からない。それでは発注側も制作側も双方リスクを抱えることになります。そして、制作側でリスクを引き受けようとしても限界があり結果的に発注側も損をしてしまうのです。

もしかして制作会社泣かせの発注をしてませんか?


納期だけが決まっている

制作現場を見ていると大人の事情で納期だけが決まっていて、仕様など中身の決まっていない案件を見かけることがあります。こういったケースはほぼトラブルになります。(トラブルにならないときは制作会社が陰で泣いていることがほとんどです。)仕様も決まらず、見積もりも出せずただ納期だけ決まっている・・・そして細切れに原稿が届き、それに合わせて制作をする。そのうち大きな変更が出て全面的に作り直すことになり、それまでの作業が無駄になる・・・。どんどん時間が無くなり、強引に納期を間に合わせ、公開後も延々と修正を続ける。双方にとってマイナスでしかありません。

予算しか決まってない

宣伝費が残っていたり、思わぬ予算がついたときも注意が必要です。仕様も決めずイメージ先行で発注するケースも制作会社泣かせです。(膨大な予算であればいいのかもしれませんが・・・そんな例は見たことがありません。)何を作ればいいの?原稿は?写真は?依頼された側にできることは予算を預かっておくことだけです。しかし、1年も2年も預かっておくことはできません。出来るだけ早く制作に入る必要があるのです。1日も早く素材を提供する必要があるのです。

予算と納期だけ決まっている

これが最悪のパターンです。つきあいのない(浅い)ケースは100%断るべき案件です。しかし、制作会社は特定のクライアントに依存しているケースが多く、つきあいの関係でこういった発注すら断れないことがあるのです。制作側からすればほぼイジメ!?というレベルです。予算と納期だけ決まっていて、制作が進むにつれ追加が増えてくる・・・そしてどこまで作ればいいのかはっきりしない。相手にすごくストレスを与える依頼方法なのです。このような発注をしていると優秀な制作会社は去っていきます。そして仕事を断れない制作会社としか付き合えなくなってしまうのです。これではWebサイトで成果を出すのは困難です。

仕様を決めてから発注がマナー

発注する前にサイト制作の仕様を決めることが先決です。自分で仕様を決めきれないときは制作会社に相談して一緒に決めればいいのです。そうすることで抜け・漏れも未然に防げるのです。仕様を決めれば、見積もりも出せ、そして納期回答もできるのです。仕様の精度が高ければ高いほど見積り・納期は正確になり、双方にメリットがあるのです。発注側には仕様を決めてから発注する義務があります。

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