企画書の書き方で差をつける情報収集のコツ | 製造業のWebマーケティング | 宮本 栄治
2015年6月25日木曜日

企画書の書き方で差をつける情報収集のコツ

おはようございます。
今週はクライアントへ提出する資料の構想と材料集めに集中しています。企画の方向性を固めるために足りない情報を集めているのです。しかし情報収集はいつまでも行うものではなく、期限を切って行う必要があります。情報収集のQCDにはいつも気をつけています。調査にお金をかけるかどうか?いつまでに情報収集を終わらせるべきか?そして必要な情報の量と質。それらのバランスを考えているのです。

企画書の書き方で差をつける情報収集のコツ


QCDが揃わなければ0点

企画書作りに必要な情報収集のコツはQCDのバランスです。Q=情報の品質、C=情報収集のコストや労力、D=情報収集の期限です。QCDのすべてが合格ラインを超えてなければ仕事になりません。いくら企画書の内容が良くても締め切りに間に合わなかったり、調査費がかかりすぎたのでは意味がありません。出来栄えに拘れば、際限なく時間と労力はかかります。どこまでやっても完璧ということはないのです。時間内に求められるクオリティーを採算の合う費用で作る。当たり前のことですが、実際には簡単なことではありません。

アウトプットのイメージを固める

企画書づくりの最初のステップはアウトプットのイメージを固めることです。企画書を受け取る相手の目標や課題を押さえます。そして企画を採用し実行した時の状況(メリット)を具体的にイメージします。相手が何をめざし、何に悩んでいるのか?その徹底理解が最も重要です。そして何が障害になっているのか?仮説を立て解決策を検討します。

必要な情報を定義する

「現状」「課題」「目標」の3つのギャップに注目し企画に必要な情報を定義します。現状、課題、目標を社内環境、競合動向、市場環境という切り口で検討するのです。どの現場のことをもっと知らなければならないのか?障害になっているのは部署間の連携なのか?競合会社なのか?協力会社なのか?目標達成に有効な課題を設定することが大切で、課題解決策はその後に考えます。情報収集の順序は1.目標確認、2.現状把握、3.課題設定、そして最後に課題解決のための情報収集が必要になります。課題解決のための情報収集のみで企画を作りがちですが、目標、現状、課題設定がズレていると共感を得られることはありません。

情報入手方法を検討する

目標確認や現状把握は現場でのヒアリング・見学によって行います。その時は固定観念で現場を見ないことが重要です。どうしても都合のいいように見たり聞いたりしたことを解釈してしまいがちなので、立場の違う人の意見を良く聞くことが大切です。そして課題設定は市場トレンドや競合調査などを専門や業界新聞、同業者との情報交換なども加味し、それらの情報を元に仮説を立てます。そして、仮説を元に課題解決策をインターネットやメディア、展示会、協力会社から情報収集します。必要に迫られてから集めた情報だけではとても間に合わないのが実情です。だから日頃からアンテナを張って幅広く情報収集する習慣をつけることが重要です。

コストパフォーマンスで調査費用を考える

企画をまとめるのに使える予算は必ず考えておきましょう。調査費用が取れないケースが多いかもしれませんが、顧客に対するアンケート調査や調査会社を使ったリサーチなど予算を使った情報収集は説得力のある貴重なデータになります。そして、情報収集にかかる手間と時間も計算に入れなければなりません。企画書のコストパフォーマンスを意識して情報収集のコスト・時間・労力をコントロールしていきます。

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