6年の成果がブランドキーワードでのアクセスに現れる | 製造業のWebマーケティング | 宮本 栄治
2015年7月1日水曜日

6年の成果がブランドキーワードでのアクセスに現れる

おはようございます。
今日から7月、2015年も折返しです。気持ちを新たに頑張りたいと思います。昨日はクライアントのアクセスデータを分析していました。Webマーケティングに取り組み7年目。6年間のデータの推移を調べたのです。その中で一番うれしかったことが社名検索の増加です。クライアントを知っていてWebサイトをチェックしてくれるユーザーが増えることは本当に価値のあることです。指名入場の増加はマーケティングが上手くいっている大きな証拠でもあります。

TOP100キーワード(自然検索)200903-201002201407-201506
セッション数2030425897
ブランドキーワード数1028
ブランドキーワードセッション64905753
セッション比率18.91%18.05%


ブランドキーワードのバリエーションが2.8倍に増加

流入キーワード上位100位を調べました。当初は10パターンだった社名がらみの検索が28パターンに増えていました。Webマーケティングに取り組み始めたころは社名のみの検索パターンくらいしかなかったのですが、いまでは社名+型番、社名+スペックそして社名+代理店など複合キーワードのバリエーションが増えているのです。より具体的なニーズをお持ちのユーザーがWebサイトを訪れていることがうかがえます。しかし、ブランドキーワード数が2.8倍にもなったのにブランドキーワードからのセッション数は減少しています。比例してセッションもセッション比率も増えるのが本来の姿です。

ブランドキーワードでの検索比率が3.25倍に増加

その原因は(not provided)にあります。ここ数年(not provided)の割合が増えており、直近1年間のキーワードでも全体の51.89%(16,548セッション)を占めています。Webマーケティングに取り組み始めた2009年当時は(not provided)はありませんでした。そのため正しく比較ができないデータになっているのです。そこで(not provided)のセッションを外してセッション比率を計算しました。そのうえでブランドキーワードでの検索比率を推定したのが下の表です。

TOP100キーワード(自然検索)200903-201002201407-201506
セッション数2030425897
ブランドキーワード数1028
ブランドキーワードセッション(推定)649015937
セッション比率18.91%61.54%
*(not provided)16,548セッションを除くセッション比率を元にブランドセッション数を推測

ブランドキーワードでの検索比率が18.91%から61.54%に大幅アップし、知名度が向上していることがうかがえます。リスティング、SEOだけではなく、エンドユーザーへの営業活動、販売代理店支援、展示会、新聞社や出版社への広報活動など総合的にマーケティング取り組んだ結果がブランドキーワードでの指名入場を増やしたのだと考えています。今後の課題は海外でのマーケティング活動の強化、そして国内ではこれまで以上に分かりやすい情報発信ときめ細やかなサービスです。そうすることで国内外でファンが増えることで結果(コンバージョン)はついてくるのだと思います。

まとめ

シンプルですが長期間アクセスデータを溜めることで、こうした分析が可能になります。アクセスデータはデータの連続性・継続性がとても重要。過去と現在のデータを比較できるようデータを保持する必要があります。

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