課題解決や課題設定より大切なこと | 製造業のWebマーケティング | 宮本 栄治
2015年9月1日火曜日

課題解決や課題設定より大切なこと

おはようございます。
ブログの自己紹介を少し書き直しました。2011年に書いた自己紹介だったので新しくしたのです。内容を変える必要があるのは健全な証拠。4年も変化がないとしたら・・・少し怖い気もします。自己紹介を書き直したついでにブログの記事を読み直していたら、自分の関心が課題解決から課題設定に移り、そして合意形成になっていることに気が付きました。(慣れれば問題解決も問題設定もできないことではありません。)そう思ってこれまでの仕事を振り返るとWebサイトが改善しない原因は予算やノウハウ・Web知識の有る無しよりもターゲットとメッセージ、そしてWebサイトの役割についての合意形成にあるように思います。

Webマーケティングで課題解決や課題設定より大切なこと


コンサルティングに必要な3つのスキル

コンサルティングというと課題解決の手法や最新ツール、そしてノウハウの提案に注目が集まりがちです。そして、詳しい人ならコンサルティングの本質は課題設定だと指摘されるかもしれません。しかし、課題設定や課題解決のスキルだけではコンサルティングは務まりません。もう一つの大切なスキルが合意形成です。いかに本質をついた課題設定ができても、そしてそれを解決するための具体策が提示できてもアクションを起こすのはクライアント。いくら理論で表面的に説得できても、本音で納得しなければ・・・プロジェクトが前に進むことはありません。それこそ「総論賛成」「各論反対」の世界です。一部のキーマンだけを説得したプロジェクトは脆いものです。

合意形成すべき2つのポイント

Webマーケティングで最低限合意形成すべきポイントは2点です。そてはWebサイトを「誰に」見てもらい「何を」伝えるか。びっくりするくらいシンプルで簡単なことです。しかし、実際にはその簡単なことが実践できない現場が少なくありません。「誰に」「何を伝えるのか」・・・とてもシンプルですが真剣に取り組むと非常に奥が深いことに気がつくはずです。考え抜いた結果はシンプルでなければいけませんが、単純かつインパクトのあるターゲティングとメッセージを作り上げるのは意外と難しいものです。さらに難しいのはそのターゲットとメッセージについてコンセンサスを得ることです。それぞれが違う立場でそれらを評価します。経験も価値観も違うメンバー。合意形成ができるまでには時間と労力がかかるものです。考え抜かれた戦略は一見びっくりするほどシンプルです。複雑なもの=高度なものという思い込み。そして立場の違いが合意形成を難しくします。それらの意見をまとめ上げ腹落ちするまで話し合いコンセンサスを得たプロジェクトは立ち返る原点がある分強いのです。プロジェクトに困難はつきもの。だからメンバーが立ち還る共通言語としてのターゲットとメッセージが必要なのです。理屈では分かっても腹落ちしない・・・。それではいざというときにチームとしての総合力を発揮することはできません。コンセンサスの取れないプロジェクトは難しい局面で空中分解し易いのです。まだまだ実力不足ですが、立場の違うメンバーが集まったプロジェクトをまとめるための接着剤=黒子が自分のコンサルティングの理想です。

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