”強み”にこだわるデメリット | 製造業のWebマーケティング | 宮本 栄治
2016年1月12日火曜日

”強み”にこだわるデメリット

おはようございます。
今週はクライアントとの打ち合わせが重なります。スケジュールがタイトですがしっかり準備して臨もうと思います。プランを作るには「誰に」「何を伝えるか」この2点がぶれないように気をつけています。そして魅力的なメッセージをつくるにはクライアントの強みが重要。しかし、強みにはデメリットもあることを忘れてはなりません。

”強み”にこだわるデメリット


変化の邪魔になる

長い時間市場を独占してきた企業があっという間に衰退する・・・。技術革新によって市場が変化し、極端なケースでは市場自体が消滅してしまうことがあります。そういう時は強い企業でなく変化した企業が生き残ります。際立った強みを発揮して成長した成功体験がかえってネックになるときがあるのです。高い利益率、市場シェア、知名度、それらを過信し変化を過小評価してしまう・・・。イノベーションのジレンマに書いてあった破壊的イノベーションが典型です。多くの場合、新興企業が独創的なアイデアで破壊的イノベーションを起こしますが、優良企業は破壊的イノベーションを過小評価もしくは無視しがちです。

「強み」は自分が考えたもの

今の強みは将来の強みではありません。今の強みが将来の足枷にあることもあるのだと思います。やはり、「強み」は自分が考えたもの。強みは自分視点なんだと思います。強みに拘る姿勢が強すぎるのは硬直かもしれません。そして強みは頭で考えたもの。強みは意識したら出るものではありません。普段の業務に自然と出てくるのです。だから自分で見つけることが難しいのです。

大切なのは強さより良さ

ユーザーが感じるものは「良さ」です。ユーザーが感じる魅力やメリットは「良さ」という言葉につながるのではないでしょうか。自然とにじみ出るのが良さだと思うのです。その方が長く柔軟に変化に対応できると思います。強みより良さに敏感になったほうがいいように思うのです。良さは普段の業務に自然と出てくるのです。生産財業界で10年以上の歴史のある会社には必ず良さがあります。普通に仕事をするだけも価値があるのです。しかし、その価値に自分で気が付くことが難しいだけです。強みを伝えようとするよりも、「普通のこと、当たり前だと思ってること」を飾らずに伝えるようにしたらいいのです。そしてユーザーの反応をしっかり観察し日々の業務を振り返る。こういうこともマーケティングだと思います。

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