業務細分化、専門化の限界 | 製造業のWebマーケティング | 宮本 栄治
2014年1月10日金曜日

業務細分化、専門化の限界

おはようございます。
昨日は今泉善次郎先生の主催するドラッカー塾で学んできました。ヒントがみつかる勉強会で時々参加してます。昨日はTOCの話が多くなじみのある話でしたが、これまで気が付かなかった視点や印象に残った言葉が多くありました。勉強会で学んだことをまとめます。

業務細分化、専門化の限界

分業化の限界

Webマーケティングでも業務を細分化して管理する手法が使われます。SEO、リスティング、ソーシャルメディア、メールマガジン、Webサイト、アクセス解析・・・様々な施策を分割し専門家に任せたり、担当ごとに管理することが一般的です。業務を細分化・専門化はスキルの習得、ノウハウの蓄積が速く進み効率を上げます。しかし、個々の部分最適が全体最適につながるうちは有効ですが、個別最適の総和が全体最適につながらないことがあります。それは分業化した業務と業務の間で仕事が滞ることが増えるからです。個々の業務の改善が全体の改善につながらなくなり、仕事の流れが悪くなるのです。いくら早く走れてもバトンリレーに失敗してはゴールへのタイムは早くならないのです。

部分最適を全体最適につなげる再設計

分業化により効率化が行き詰ったら分解された業務フォロー全体を再設計することでビジネスの滞留を減らすのです。複数の担当で分担する仕事をひとつにまとめたり、場合によっては1人で行って負担が大きくなった業務を複数の人間で分業したり、業務全体の流れにバラツキがでないように再設計します。そのなかで必要なくなる業務もあるでしょうし、新しくチャレンジすることも出てくるかもしれません。そして、個々の業務は業務全体の流れを優先して前後の業務と息を合わせることが不可欠です。

仕事に必要な方法論は対になる

「分析と設計」、「診断と処方」、「帰納と演繹」というように仕事に必要な方法論は対になることが多いのです。それぞれの方法論の特徴を理解して両方使うことが重要です。「分析」、「診断」、「帰納」は現実をみつめ、事象を分解し、原因を見つける方法論です。そして「設計」「処方」「演繹」は理論を応用し、分解した事象を統合し、結論を出す方法論です。対になる方法論はどちらも大切でバランスを取る必要があります。前者は「科学的」後者は「直感的」といえるかもしれません。私もバランスが崩れて袋小路にないってないかセルフチェックしようと思います。

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