マス広告のベテランがリスティングでやりがちな過ち | 製造業のWebマーケティング | 宮本 栄治
2015年3月24日火曜日

マス広告のベテランがリスティングでやりがちな過ち

おはようございます。
リスティングは検索ユーザーのニーズに応えないと、いくら入札価格でいいポジションをキープしてもお金ばかりかかってビジネスにつながりません。(仮につながったとしても安定した実績を上げ続けるのは至難の業です。)リスティングでついやりがちな過ちをあなたもしているかもしれません。

リスティングでやりがちな過ち


ライバル製品を検討している客を狙う?

競合企業のブランドネームにリスティングを出してもほとんどコンバージョンは獲得できません。ライバルのシェアを少しでも奪いたいと考え一般名称+ライバルブランド名のキーワードに広告を出している会社もありますが、コンバージョン獲得が目的ならお勧めできません。なぜならばユーザーはライバル会社の指名客だからです。コンバージョン獲得が難しいだけでなく、下手をすると印象も悪くしかねない高リスク低リターンの方法です。「ライバル製品を検討している客を狙う。」という安易な考え・・・最も難しいだけでなく、デメリットもある宣伝方法を選んでいませんか?

代替製品を狙う?

市場で認知されていない新技術をPRするにはリスティングは不向きです。知らないものや興味ないものはそもそも検索されないのです。ユーザーは自分の知りたいことを調べるために検索エンジンを利用しています。その原則から外れたものは無視されます。リスティングはお金を払えばある程度狙ったキーワードに広告が打てます。それが利点でもあり欠点でもあるのです。ユーザーは求める選択肢の中から、最善のものを選ぼうと検索エンジンを使って情報収集しているのです。いくらいい物でも望んでいないときにPushされたらかえって逆効果になりかねません。

売り込みたい業界を狙う?

自動車業界や半導体業界など売り込みたい業界がはっきりしてるときに「●● 自動車」「●● 半導体」など売り込みたい業界を含むキーワードに広告をしがちです。それらの検索パターンが本当に製品を検討する時のものか疑問です。例えば、業界動向を調べる時や勉強のために検索しているケースも含まれていると考えるのが自然です。自動車業界の中の人が「●● 自動車」という検索をするとは考えにくいのです。むしろ就職や投資・売り込み目的で外部の人が自動車業界を調べる時に行う検索パターンなのです。自動車メーカーのエンジニアが仕事で情報を探すときはもっと専門性の高いキーワードで検索するものです。例えば、自動車業界のエンジニアが「センサー 自動車」「車 センサ」と検索するでしょうか?意外とこの手のキーワードに広告する例が多くあります。ターゲットとキーワードを混同して起きる典型的な失敗パターンです。

そもそもユーザーをコントロールすべきでない

マスメディアでの宣伝と同じような感覚でリスティングを行うと効果が上がらないばかりか、かえってマイナスになることもあります。リスティングは検索ユーザーのニーズに寄り添うことが大前提。ニーズを無視した自分本位の宣伝は無視されがちだし、テクニックを駆使してクリックさせても宣伝費の無駄になるのがオチです。(最悪、悪いイメージをもたれるかも・・・)そもそも、ユーザーをコントロールするという考えに無理があります。

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