問題解決のジレンマ イグノランスマネジメント:無知の力 | 製造業のWebマーケティング | 宮本 栄治
2015年4月23日木曜日

問題解決のジレンマ イグノランスマネジメント:無知の力

おはようございます。
「問題解決のジレンマ」を読みました。壁にぶつかったときは古い知識や習慣を脱ぎ捨て、まっさらな気持ちで事実に向き合えれば突破口が見つかるかもしれません。そんなことを考えさせてくれる本です。知識は溜めるばかりが能ではないかもしれません。

問題解決のジレンマ イグノランスマネジメント:無知の力


タイトル:問題解決のジレンマ イグノランスマネジメント:無知の力
著者:細谷功
発売日:2015/4/3
ジャンル:仕事術・整理法
ISBN-10:9784492557419
旧ISBN:4492557415

知識がイノベーションの邪魔をする

一般的に知識はあればあるほどいいと思われることが多いですが、時に知識が革新的なアイデアやイノベーションの邪魔になるとの主張には共感が持てます。「知らないことをすら知らない」ということをいかに自覚するか?無知の知の大切さを訴えています。アリとキリギリスの比喩を使って問題解決の思考と問題発見の思考の違い・対立を説明しています。知らないことすら知らない=未知の未知という死角を意識し、そこから問題発見を模索することに焦点が絞られています。

抽象的な内容で評価が分かれそう

知らないことすら知らない領域があることを意識して問題発見につなげていく発想に引き込まれますが、実際にどうやって問題を発見するか方法論については具体性に欠けるかもしれません。そのため難解に感じられます。抽象的なテーマ的なので仕方がありませんが、せっかく面白いテーマなので勿体無いと感じました。この本でも触れていますが抽象化に市民権(人気)はありません。そのため内容に比べ本書の評価が低くなるかもしれません。その点が惜しいですが、それでも閉鎖的な組織や環境で行き詰まりを感じる人には良い刺激となる1冊です。

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