不明なデータも活用し報告書 兼 ヒアリングシートとして使う | 製造業のWebマーケティング | 宮本 栄治
2016年3月29日火曜日

不明なデータも活用し報告書 兼 ヒアリングシートとして使う

おはようございます。
昨日はクライアントのエリア戦略に役立てるためにアクセスデータを分析しました。アクセスデータにリアルの情報や市場データを加味するのが重要。分析はシンプルでもそれだけで一味違ったレポートになります。そして、どの程度の大きさでエリアを区切るのがいいのか?国内なら都道府県単位が無難ですが、分析対象全体を俯瞰して決めています。比較するデータの粒度も大切なんです。そのうえで「市場」「顧客」「Web」それぞれのデータを比較するのです。

不明なデータも活用し報告書 兼 ヒアリングシートとして使う

「市場」「顧客」「Web」の比較が肝

まずは公開情報を使い市場データにあたります。対象製品の販売数量や金額、そしてその推移は丁寧に探すと意外と見つかるもの。必要なら調査会社からデータを購入してもいいのです。次はクライアントの販売数量と金額をヒアリングします。この2つの切り口で比較すればエリアごとの市場シェアがわかります。そして強いエリアと弱いエリアを把握する。それから営業拠点や販売店のエリア情報を加味して分析を進めます。そうすることで現状がより理解できます。ポテンシャルが大きいエリアの販売拠点がポッカリ抜けていたり、競合が過密な地域に気づけたり、そして成果を上げている営業所が見つかったり。自分の場合はWebマーケティングを手伝っているのでこれらのデータとアクセスデータを比較するのが本来の仕事です。Web上のデータも「市場」「顧客」2つの視点で比較します。アクセスデータを分析する人は多いのですが、市場データとの比較は抜けがちなので、それだけでライバルに差をつけることができるかもしれません。市場データはキーワードツールやGoogleトレンドを使います。そしてアクセスデータと比較して、集客余力の大きなエリアを見つけたり、アクセスは多いけどCV効率の悪いエリアを探します。そして売り上げデータや営業拠点情報と比較して強化エリアを決定する判断材料にするのです。

集められないデータは空欄のまま提出する

ビジネスなので調査に時間はかけられません。使える時間はわずか。できるだけ情報を集め素早く分析する。完璧なデータを求めいつまでも分析しているなんてナンセンス。そんなことしているうちに状況は変わります。実践ではデータが集められなかった項目を空欄で提出し、報告書 兼 ヒアリングシートとして利用することもあります。そうすることで時間短縮でき、尚且つクライアントにこのデータがあればより良い打ち手が見えることを示せるのです。すべての情報が集まらないと何もできないのではビジネスには使えません。その時に得られる情報で勝負する。だからこそ、日ごろからのデータ蓄積が物を言います。

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