欠点をあげつらうことなく、臭いものに蓋することなく | 製造業のWebマーケティング | 宮本 栄治
2017年7月25日火曜日

欠点をあげつらうことなく、臭いものに蓋することなく

おはようございます。
自社サイトって意外と見ていない人が多いもの。日ごろ仕事をしていて感じることです。だから、不具合や古い情報を垂れ流しのままにしているサイトがなくならないのかもしれません。

欠点をあげつらうことなく、臭いものに蓋することなく


ユーザー目線は難しい

だから、自社サイトをじっくり見れば問題に気がつき成果が上がる・・・そんなこともありません。どうしても主観的なチェックになりがちで問題を見逃すことがでてくるもの。そして問題をみつけても改善方法がわからない・・・。問題が多すぎてどこから手を付けるべきかわからない・・・。そういう時に声がかかることが多いように思います。よく”ユーザー目線で見ることが大切”といわれていますが、これがなかなか難しい。だから、お声がかかったときはクライアントの代わりにチェックするのが自分の役割だと思っています。ユーザーになりきるなんてできないのです。思い入れのある製品・技術、そして改善活動の積み重ね・・・多くの経験と苦労が客観視することを邪魔します。それができるならWebサイトでも成果は出せるはず。というよりもユーザー目線になれるなら製品開発も営業も大抵うまくいく。分かっているけどできないことの典型なのです。だからクライアントに「ユーザー目線で自社サイトを見なきゃダメ。」とは言いません。私にできることはユーザー目線は難しいけど、事情を知らない第三者として素直にサイトを見ることです。

感じたことをそのままお伝えしない

自社サイトをユーザー目線で客観的に見ることが難しいから第三者の意見が求められるのです。大人の事情を知らない・気にしない。それもユーザー目線に近づくための必要条件のひとつ。製品に対する思い入れや愛情もユーザー目線には不要です。固定観念や思い入れは邪魔になるだけ。見たまま、感じたまま、そして、アクセスデータから客観的な事実を抽出する。でも、感じたことをそのままお伝えすることはしないんです。感じたこと・気がついたことを忘れないように整理しながらどう伝えたら改善行動につながりやすいのか?また、悪い指摘ばかりして、感情的な拒絶をされ建設的な話ができなくならないように細心の注意をしています。

長所を見つけ伸ばしていく

基本的には悪い指摘だけで終わらせない。クライアントの良さが伝わる具体的な改善案を合わせてお伝えする。そして、悪い面だけなくクライアントが気づいていない良い点をお伝えする。そして、そこをもっと伸ばすためのアイデアを加える。それが私の役目です。悪いものをただ悪く言うのはあまりにも芸がないと思うのです。言われた方はいい気持ちはしないでしょうし、結果Webサイトも改善されなければそこにはマイナスしか残りません。そもそも生産財メーカーの多くはプロの厳しい目に鍛えられ生き残ってきているのです。必ず魅力を持っている。存在できているには必ず理由がある。短所ばかり指摘するのではなく、長所を見つけ伸ばしていく視点もなければコンサルティングはできないのだと思います。要はバランス。悪い点ばかりあげつらうことなく、臭いものに蓋することなくクライアントにお伝えする。これからもそういうことに気を配ろうと思います。

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