いつも通りの仕事を知ってもらう | 製造業のWebマーケティング | 宮本 栄治
2017年8月31日木曜日

いつも通りの仕事を知ってもらう

おはようございます。
”いつも通りの仕事を知ってもらう。” それが大切。過剰なアピールはかえってマイナスが多く、控えめ過ぎては伝わらない。宣伝もちょうどいいのがちょうどいい。

いつも通りの仕事を知ってもらう


過剰なアピールのデメリット

宣伝だからいいところをアピールするのは構いません。でも、それが過大広告になってしまったら、うさん臭く見えるもの。ユーザーは賢いもの。せっかくの費用をかけても世間に怪しさを振りまいていることになりかねません。レスポンス欲しさの過剰な表現で釣ろうと思っても、透けて見えていると考えたほうがいいでしょう。また、信じてもらえたとしてもユーザーに過大な期待を抱かせリスクを内包していることも忘れてはなりません。

PV稼ぎの弊害

こうした広告がなくならないのは、古い価値観の過度なPV信仰が原因かもしれません。PVは重要ですが、評価の基準が一つに偏ると問題が生じます。過度な表現でユーザーのクリックを誘うテクニックやブラックな手法を使ったSEOで一時は反応が取れるかもしれませんが、信頼を捨て一時のPVを追いかける姿勢に見えてなりません。それは売り切り商売で次々に商品を変え、ブランドや社名を変えていくビジネスで使われやすい手法です。生産財業界でその手法を真似するのは本当に危険です。狭い業界内で信頼を失うことは致命傷。だから過剰なアピールは不要。客観的な事実を伝えればいいのです。

普通の案件にオンリーワン技術は必要ない

でも・・・実際には生産財業界では過剰な広告はほとんど見られません。というよりもむしろ真逆の状態。”普通のことだから・・・” ”当たり前のことだから・・・” ”言わなくても分かることだから・・・” ”うちはそんなに立派な会社じゃないから” そうした理由で宣伝しない会社が多くみられます。オンリーワン技術でなければ宣伝する意味がない。他社でもできることだから・・・。本当にそうでしょうか?知らないことやオンリーワン技術だけが求められているのでしょうか?知っていることや当たり前のことを確認したい!ユーザーが求めているのはオンリーワンだけではありません。むしろ、ちょうどいい会社を求めるケースの方が圧倒的に多いんです。普段使いならば立派な会社やオンリーワンは必要ありません。むしろ普通の会社やちょうどいい会社がいいんです。近くにいい会社ないかなあ。頼みやすい会社にお願いしたい。間違いのない会社かなあ。自社生産してるのかなあ。小回りが利くかなあ?新規案件に積極的に対応してくれるかなあ。こうしたユーザーの不安を解消することも大切な宣伝の役目。ウルトラCのテクニックや驚きの効果、自社独自の製造工程、特許の数々・・・それだけがユーザーニーズに答える道ではありません。いつも通りの仕事を知ってもらい安心して検討してもらう。そのためには他社でもやっている当たり前のことも分かりやすく書いておく必要があるのです。

ユーザーはなぜ工場見学するのか?

契約前に工場見学をされるユーザーが多くいます。それはなぜでしょうか?それは現場を自分の目で直接見て安心したいからです。最終決断するために念のため現場を確認する。工場内はきれいか?守秘義務は守ってもらえそうか?異物混入などのリスクに気を配っているか?検査体制は万全か?備品の管理は行き届いているか?・・・パンフレットやWebサイト、そして営業からの説明だけではなく自分の目で確かめたいのです。当たり前のことだからパンフレットにも書かないし、Webサイトにも載せない・・・本当にそれでいいのでしょうか?仕事のほとんどは当たり前のことの繰り返し、誰にもできないウルトラCのテクニックが必要な案件など稀なのです。

まとめ

等身大を知ってもらうのが宣伝。等身大の実力を伝え、その評価に真摯に向き合う。そうすることで正しいPDCAがまわるのです。過大な広告が起点で回すPDCAでは最初からノイズが混ざる。そして控えめ過ぎると誰にも気づいてもらえない。そう思いませんか?

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