他社に真似されないレポートを作るコツ | 製造業のWebマーケティング | 宮本 栄治
2017年10月25日水曜日

他社に真似されないレポートを作るコツ

おはようございます。
少し寒くて目が覚めました。だんだん冬が近づいています。ここから2か月はあっという間に過ぎていくので、気を引き締めて忙しさに流されないようにします。1年間を総括する時期なので早め早めに必要なデータを準備しておこうと思います。

他社に真似されないレポートを作るコツ


対象期間の3倍の長さのデータに目を通す

年間データをまとめることが多くなる時期ですが、やはり長期的なデータをもとに比較しながら検討するとより有意義な分析ができるものです。提出するデータの何倍もの期間のデータに目を通していることが多いのです。1年間のレポートなら3年分くらいのデータに目は通しています。本当にざっと目を通すだけですが必要不可欠な準備運動のようになっています。大きな流れを知ったうえで直近の傾向を分析する。基本に忠実にデータに接したいのです。

データ共有と蓄積を忘れない

検索クエリ一つとっても同じこと。今の検索ボリュームだけでは心もとないのです。需要の多い検索クエリならばGoogleトレンドを使い傾向をチェックする。そのちょっとしたひと手間を面倒だと思うか、必要なこととして実践するかで分析の深みが変わってくるし、のちのちの行動に差が出る。そう感じています。クライアントの取引が始まる時点で重要なデータは共有する。そして、そのデータを大切な指標として継続してウォッチし続ける。いつでも過去のデータを取り出せるように準備しておく。そうしたことが大きな財産になりつつあります。

定期的なデータダウンロードを忘れない

Webサービスで得られる情報は多くは最新のもの。常に情報はリフレッシュされるので過去のデータを調べられないケースが良くあるのです。だから大切なデータは蓄積する。たったそれだけのことですが、徹底するだけで大きな差別化が図れます。例えば帝国データバンク。最新の企業情報をウォッチするために使うことが多いのですが、蓄積することでその企業の過去からの流れが浮かび上がるように見えてくることがあります。売上や利益は単年度のレポートでも過去分のデータと比較できるようになっていますが、社員数や主要取引先の変遷など毎年確認しデータを蓄積することでより多くの気づきを得ることができます。


複数のデータソースを組み合わせる

クライアントが競合企業との競争に勝つためにそうした地味なデータ蓄積が役に立つのです。Webマーケティングの戦略立案には不必要と考えるか、誰もやらないことだから徹底しようと考えるか、その違い。提案書や企画書に盛り込まれることがないデータであっても、過去のデータを蓄積し大きな流れをつかんでいることで間違いの少ない提案ができるのです。Webがらみの提案ならGoogleアナリティクスのデータを盛り込むのは当たり前。でも、それで満足せずに他のデータソースを組み合わせる。そのことで説得力が高まります。そして現在のデータだけでなく過去からの流れ、そしてクライアントだけでなく、競合会社も理解したうえでの提案。それをシンプルなレポートにまとめる。だからこそクライアントの行動を後押しするのだと思います。

この記事もおすすめ
アクセス解析レポートの信ぴょう性を高める意外な資料
議事録は引用するほど価値が出る
不明なデータも活用し報告書 兼 ヒアリングシートとして使う

このブログを検索

このエントリーをはてなブックマークに追加