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制作プロセスの標準化に取り組んでいます

おはようございます。
ゴールデンウィーク前までのプロジェクトがいくつか残っており一段とスピードアップが必要になってきました。こういうときほど検証を忘れないよう後片付けを丁寧にしようと思います。

制作プロセスの標準化に取り組んでいます


サイト制作を強化中

そして、一つ終わるたびに標準化のアイデアを実践していく。それが今年のテーマです。勘と経験ではなく標準化によって成功の再現性を高めたいのです。属人的な仕事を減らしたいのです。現在サイト制作を強化中。制作プロセスの標準化によってノウハウの共有を推し進めます。データに裏打ちされた改善案。シンプルなプロセスの確立。サイト公開後の運用ノウハウの共有。そして事例の共有。まだまだ理想には程遠いけど順調にスタートは切れている。あとは着実に推し進めていくだけです。

Web資産の管理から

そんな中、苦労している案件があります。それは他の制作会社が手掛けた案件の引継ぎ。はじめから自分で手掛けた案件ならば、スムーズだけど、他の制作会社が手掛けた案件の引き継ぎは苦労が多くなります。その原因は過去の資産がきちんと管理されてないから。例えばサイト制作時の仕様書や設計図、素材の管理ができていないから。いままでサイト設計書や仕様書が残っていた案件はほとんどありません。これが実態。だから、昔作ったWebサイトを引き継いでも伏魔殿のようで手が出せないことが多いのです。だから、作っては壊すことが繰り返されているのかもしれません。少なくともリニューアル時のコンセプト・目的・目標、簡単なサイト構成、要件などは後任のために残したほうが良いのです。それからテキストや画像、動画などの素材の管理がずさんな会社が多いことも問題の一つ。ミスや納期のずれ込みの原因の一つだということもよくわかりました。サイトの素材や設計図は制作会社の財産。それと同時にクライアントの財産でもある。だからそういったところから標準化を進めています。

ノリや感覚での判断をなくす

ビフォアアフターの検証資料など事例をデータで残しておく。こうした基本ができていない会社が多いのです。なんとなく改善してなんとなく忘れてしまう。後任は前任の取り組みを知らない。嘘のような本当の話です。こうした現場が本当に多いのです。Web改善で何をしたら効果があり、何をしたら失敗したのか?その原因も特定できていない。その積み重ねが記録され引き継がれていない。そしてノリや感覚での判断が横行してしまっている。こうした現場が減るように標準化を進めています。

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欠点をあげつらうことなく、臭いものに蓋することなく

おはようございます。 自社サイトって意外と見ていない人が多いもの。日ごろ仕事をしていて感じることです。だから、不具合や古い情報を垂れ流しのままにしているサイトがなくならないのかもしれません。 ユーザー目線は難しい だから、自社サイトをじっくり見れば問題に気がつき成果が上がる・・・そんなこともありません。どうしても主観的なチェックになりがちで問題を見逃すことがでてくるもの。そして問題をみつけても改善方法がわからない・・・。問題が多すぎてどこから手を付けるべきかわからない・・・。そういう時に声がかかることが多いように思います。よく”ユーザー目線で見ることが大切”といわれていますが、これがなかなか難しい。だから、お声がかかったときはクライアントの代わりにチェックするのが自分の役割だと思っています。ユーザーになりきるなんてできないのです。思い入れのある製品・技術、そして改善活動の積み重ね・・・多くの経験と苦労が客観視することを邪魔します。それができるならWebサイトでも成果は出せるはず。というよりもユーザー目線になれるなら製品開発も営業も大抵うまくいく。分かっているけどできないことの典型なのです。だからクライアントに「ユーザー目線で自社サイトを見なきゃダメ。」とは言いません。私にできることはユーザー目線は難しいけど、事情を知らない第三者として素直にサイトを見ることです。 感じたことをそのままお伝えしない 自社サイトをユーザー目線で客観的に見ることが難しいから第三者の意見が求められるのです。大人の事情を知らない・気にしない。それもユーザー目線に近づくための必要条件のひとつ。製品に対する思い入れや愛情もユーザー目線には不要です。固定観念や思い入れは邪魔になるだけ。見たまま、感じたまま、そして、アクセスデータから客観的な事実を抽出する。でも、感じたことをそのままお伝えすることはしないんです。感じたこと・気がついたことを忘れないように整理しながらどう伝えたら改善行動につながりやすいのか?また、悪い指摘ばかりして、感情的な拒絶をされ建設的な話ができなくならないように細心の注意をしています。 長所を見つけ伸ばしていく 基本的には悪い指摘だけで終わらせない。クライアントの良さが伝わる具体的な改善案を合わせてお伝えする。そして、悪い面だけなくクライアントが気...

必要な人に必要な情報を必要なタイミングで届ける

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