生産財とは | 製造業のWebマーケティング | 宮本 栄治

生産財とは

生産財の定義

生産財とは商品や製品の生産に必要な材料や部品・装置などの総称です。BtoB(企業間取引)で取引される製品・サービスは生産財になります。生産財は、「ビジネス財」「産業財」ともいわれます。生産財は一般の市場では取引されないため一般の人にはなじみが薄いが、経済活動における比重は決して小さくありません。生産活動に必要な物がすべて含まれるので、生産財の対象範囲はとても広いのが特徴です。

生産財の分類

生産財はその性格によって以下の3つに分類できます。



製品の構成要素として使われるもの

原料・原材料や構成部品がこれにあたります。原料・原材料は「主資材」とも言われアルミや鉄、プラスチック、そして塗料や各種工業薬品が代表的です。また構成部品はモーター、ベアリングなどの機械部品、半導体や抵抗器などの電子部品など完成品に組み込まれる部品・モジュールがこれにあたります。

製造活動に使われるもの

生産設備や生産システムそして備品や消耗品など直接、製品には使われず、製造活動に使われるものがこれにあたります。生産設備や生産システムは「設備材」とも言われ産業用ロボットや工作機械、半導体製造装置が代表的な例です。また備品や消耗品は潤滑油や工具、照明などがあげられます。

業務サポートに使われるもの

生産財は物を作るためのものすべてが含まれているので、対象範囲はとても広く一般消費財と思われているものでも用途に応じて生産財となることもあります。例えば、文房具なども学生が使えば一般消費財になりますが、工場で使われれば生産財として扱われます。オフィス機器や事務用品が代表例です。

生産財と資本財の違い

生産財と同じように使われる言葉に資本財があります。この2つの違いは資本財は生産するために使う製造装置や製造システムのことです。最終製品を作るために必要な機械や道具のことを指します。そして最終製品に直接使用される原料・原材料そして部品・モジュールは狭義の意味での生産財となります。

注目を集めるMRO 

備品や消耗品とオフィス機器や事務用品を合わせて「MRO」とも言われています。MROは企業向け電子商取引の有望な分野として注目され、大企業向け購買支援システムから中小企業向け通販サイトまで多くの企業が参入しています。

消費財と生産財の違い

経済を動かす財・サービスは用途に応じて消費財と生産財に大別されます。消費を目的にして一般消費者が購入するものを消費財といい、生産を目的として企業が購入するものは生産財(産業材)と呼ばれています。同じ商品でも家庭で購入されるときは消費財、企業で購入されるときは生産財に分類されます。工具でも日曜大工で使われるドライバーならば消費財、工場で使われる場合は生産財に分類されるのです。

中間財とは

また建材などは一般消費財と生産財の性格を併せ持つものは中間財ともいわれています。建材はお施主様が直接購入するケースと工務店や設計事務所などプロが購入するケースがあり、消費財と生産財の中間的な性質を持ち合わせているからです。

生産財市場の特徴

生産財の市場には意外と知られていない特徴があります。それは市場規模が消費財市場よりも大きいことです。一般消費者の目に触れにくい目立たない市場ですが、非常に多くの取引が企業間で行われているのです。そして企業間取引は複数の関係者が理論的な検討を行い長期的に取引が継続しやすい特徴があります。その他に景気の影響を受けやすい、需要の価格弾力性が低いこと、そして顧客数が消費財に比べ少ないことなどの特徴があります。



関連項目:生産財の購買プロセスTiiiCA