半導体商社のWebサイト失敗例 | 製造業のWebマーケティング | 宮本 栄治
2011年11月9日水曜日

半導体商社のWebサイト失敗例

半導体や電子部品商社でよくあるWebサイトの失敗例を紹介します。それは製品情報がほとんど自社サイトになく、メーカーサイトへリンクさせるものです。私はこういうサイトを「素通りサイト」と呼んでいます。

半導体商社のWebサイト失敗例

素通りサイト

Webサイトが会社概要と取引メーカー一覧中心で、半導体デバイスを探しにきたユーザーにとって必要な情報がありません。理由は主に2つ。

マーケティング活動を軽視しがちな体質

営業を重視しクライアントへの情報提供は営業がすることが多いのです。製品情報もメーカー支給のカタログがあれば営業には間に合います。そのためWebサイトやメールマガジンでのPRを軽視しがちな商社が多いのです。またWeb担当の仕事は評価されず更新が進みません。

最新情報を更新する負担が大きい

多くのメーカーと取引をし数多くのアイテムを扱うため、それぞれのメーカーの最新情報をフォローし更新することが困難。

理由はわかります。しかし、Webサイトをもっと活用して欲しいと思います。せっかくメーカーではなく、自社サイトに来てもらったのに素通りされたのではもったいないのです。Webサイトを公開するのはビジネスに役立てたいからですよね。そのためにはユーザーの役に立つ情報を用意しましょう。そのためには自社の強みを洗い出し(品揃え、価格、納期、サポート、提案力・・・)どういう情報を提供すべきかを考えましょう。すべてのアイテムの最新情報を掲載しなくても特に力を入れる製品についてはスペック表、応用アプリケーション、開発環境、使用事例などに用意しましょう。自社ならではのサポート体制やモジュール提案など商社ならではの付加価値を提案してみてはどうでしょうか。

この記事もおすすめ
特注品メーカーのWebサイトが失敗する理由
システム開発でよくあるWebサイトの失敗
部品メーカーで多いWebサイト失敗例

このブログを検索

このエントリーをはてなブックマークに追加