お客様と考えるリスティングのコンセプト | 製造業のWebマーケティング | 宮本 栄治
2012年2月8日水曜日

お客様と考えるリスティングのコンセプト

ここ1年の間にリスティングのコンセプトの作り方に対して考えが変わってきました。以前は、お客さまの競合やユーザーの業界、またお客さまの強みを事前に調べて自分がベストだと思う広告コンセプトを提案しました。

お客様と考えるリスティングのコンセプト


考えないクライアントを作ってしまう

ヒアリングから提案までに1~2週間いただき、1ヶ月以内に広告スタートするケースが多かったのです。お客様からも早く広告を始めることができ、不慣れな広告づくりをしなくて助かったとおおむね好意的な評価を頂いきました。しかし、「本当にこれでいいのかな?」「もしかしたらお客様のためにならないのでは?」と感じることが多くなりました。はじめのうちは成果が出るのですが、ある程度すると効果が頭打ちになることが多いからです。気の聞いた提案(?)をしたことで最初の結果に満足しお客様が「広告はプロに任せればいい」と思ってしまうのです。そしてどうしたらさらに効果が出せるか自分で考えなくなってしまうのです。

お客様と一緒に考え改善する

広告スタート時のコンセプトは仮説でしかありません。その仮説をきっかけにPDCAをまわすことで精度が高まり、効果が上がってくるのだと思います。満足して改善を怠ったらいずれ効果は出なくなります。リスティングやサイト改善活動はプロだけでは限界があります。お客様と一緒に行うほうがはるかに成功の確率が上がります。改善にはアクセスデータだけではなく、現場の生の声も必要です。外部の人間だけに任せたら、一時的に結果が出ても安定して結果を出すことは難しいと思います。その反省を踏まえお客様と一緒に広告コンセプトを考えるようにしてます。

まとめ

そこで分かったことは2つあります。ひとつはお客様と一緒に考えることで、最初の仮説の精度も高くなることです。そしてもうひとつはより真剣にPDCAサイクルをまわして頂けることです。そのことによりお客様と2人三脚で改善を続けるようになりました。デメリットもあります。お客様と一緒に広告コンセプトを考えるとヒアリングから提案まで2~3ヶ月くらいはかかってしまいます。提案にもスピーディーな対応が求められるものです。このマイナスは決して小さくありません。しかし、それよりも大きなメリットがあると思い広告コンセプトはじっくりお客様と作ることに拘ります。そのうえで提案までのスピードを上げる工夫もしようと思います。

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