製品選定のQCD | 製造業のWebマーケティング | 宮本 栄治
2012年3月16日金曜日

製品選定のQCD

製造業ではQCDがキモです。しかし、QCDはもう一つある事をご存知ですか?



購買のQCD

もう一つとは製品選定のQCDです。品質管理や生産技術、製造部門のQCDと同様、製品や技術導入、比較検討にもQCDがあります。

購買のQCD

  • Q(品質):情報収集の質
  • C(価格):情報収集にかかるコスト(手間)
  • D(納期):情報収集にかける時間


製品購入のための情報収集も案件ごとに必要な品質と限られたコスト(手間)と時間のなかで効率よく行われます。「もっと安い製品はないか?」「もっと生産性のいい装置があるのではないか?」と思ってもいつまでも結論を先延ばしにする事はできません。あまり手間をかけずになるべく早く、見込み客はベターな情報収集を行います。極端な例をあげるとライントラブルがあったときは一刻一秒を争いユーザーはトラブルを解決する必要があります。ラインに組み込まれた装置のなかの部品の不良が原因だったら部品の品質やコストを比較検討するでしょうか?手元に在庫がなければ大至急で部品を発注しますよね。社運をかけた設備投資であっても同じです。結論を出す期限は決まってます。限られた時間のなかでベターな選択をするのです。そのことを理解しなければなりません。お客様はいつでも製品や技術の情報収集をするわけではありません。納得いくまで製品を検討し続けるわけではありません。だから、なるべく簡単にわかり易く自社製品を見つけてもらう必要があります。ベストは自社のことを覚えてもらうことです。そうしないとお客様はあなたの会社を知らないまま情報収集をし、ベターな選択?をしてしまうでしょう。自社のQCDを磨き上げることはとても大事ですが、自社のQCDの素晴らしさをどうやって見込み客に伝えるかもそれと同じくらい大切です。見込み客は忙しく、すべてのことに時間と手間をかけられません。

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