圧倒的強者であっても安泰とは限らない | 製造業のWebマーケティング | 宮本 栄治
2015年7月23日木曜日

圧倒的強者であっても安泰とは限らない

おはようございます。
お付き合いを始めてもうすぐ1年のクライアントがいます。ある分野で圧倒的世界シェアを誇る生産財メーカーです。これだけ聞くと恵まれた環境で余裕のある仕事をしていると思われるかもしれません。しかし、現場で一緒に働くと非常に強い危機感をお持ちなのです。

ありがとうございます!!!


もし市場が急になくなったら・・・

特定の市場で圧倒的強者であっても安泰とは限らないのです。市場自体が予想以上のスピードで縮小することがあるのが技術系の会社の宿命でもあります。頭では分かっていたつもりだったのです。そんなことを改めて教えてもらえました。その危機感をお持ちの会社はいい時も悪い時も変わらない姿勢でビジネスに磨きをかけています。次のビジネスチャンスを探す、既存のビジネスに磨きをかけるにしろ現状に甘んじることはありません。そういう会社とお付き合いできることを光栄に思うとともにそんなクライアントにふさわしいお手伝いをしたいとも思います。今の市場が急になくなってしまったら・・・その危機感を持っていれば日頃から自社の技術・製品の本質的な価値は何か?他に自社の技術が役立つ市場はないか?そういったアンテナの精度も高くなるのではないでしょうか?

常に状況は変化する

今の好調が続くという思い込み。そして、悪い状態が永遠に続くという思い込み。どちらの同じようなものかもしれません。常に状況は変化する。いい時もあれば悪い時もあることを前提にすれば・・・もっとやることは多いのだと思います。このクライアントとも1年のお付き合いですが、その間に起こした行動は少なくありませんし、その結果が出始めています。着実にアクセスは増えコンバージョンも増えています。しかし、肝心の受注(Webサイトをきっかけにした)がないのです。

トライアンドエラーを繰り返す

それでもこのクライアントは近いうちに受注を獲得すると思っています。それはやるべきことを着実にこなしているからです。結果が出なくてもやるべきことを続ける。個人の評価ではなく会社のために本当に成果を上げることを目標に努力を続けていることが分かるのです。本当にいい会社だと思います。やり方が悪くても真剣に取り組み、トライアンドエラーを繰り返す。そのうちいい方法に気がつく時がきます。そうやって身につけたノウハウは本物なので再現性が高いのです。出来る範囲のことを確実にこなす。そう自信を持って言えるならば心配することはありません。このクライアントの今のテーマはWebサイトのコンテンツの充実です。地味でしんどいコンテンツ作りを続けることで必ず成果が出ると思います。

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