スキップしてメイン コンテンツに移動

不自然な差別化戦略はいらない

おはようございます。
気持ちのいい朝です。秋晴れはいいですね。しっかり準備できていれば実りの秋を楽しめる。そして、収穫を楽しみ、来年に備える。毎年、その繰り返しなんだと思います。自分の仕事も正しく循環を繰り返す。そのことに気をつければいいんです。種をまき、水と肥料を与え、雑草を取り除き、状況に応じ世話をする。当たり前のことを徹底すればいい。そして、結果を受け入れ次に備える。いい加減な仕事をしない。それで成果が出ないとしたらどこかおかしなところがあるのでしょう。それに気づいていないだけ。そういうセルフチェックを続けています。

不自然な差別化戦略はいらない


”差別化が大事”に感じる違和感

アクロバティックなやり方や奇策は好きではありません。普段の仕事でそんなことをするのはやはり、どこかに問題があると思うんです。平凡だからすごい。そういった仕事をしたいと思っています。当たり前のことをやり抜いて結果を出し続ける。そういうありたい。差別化できないんじゃないか、すぐ真似されるんじゃないか?そういったことは気になりません。真似された方がいいんです。それでダメになるようなことはないでしょう。その上で残るのが個性だと思います。それで何も残らないなんてことはやはりないんだと思います。いつからか差別化が大事という論調にちょっとした引っ掛かりを感じるようになりました。差別化を強調するためにひねくり回した作戦。ムリのある姿。いつもの良さを失うような差別化・・・要するに無理やり差別化する姿勢、不自然な差別化戦略です。

”差別化は済んでいる”と考えてみる

それは、学校教育の現場で語られる”個性が大事”の論調に似たものです。個性は見つけなくたって元々あるのに・・・個性があることが前提で、それだけだと社会生活に支障があるからみなと同じ価値観やルールを学ぶ。私にはそう考える方がしっくりくるのです。個性は育てるものではなく元々あるもの。それと同じで差別化できるものは元々あるのではないか?ある時からそう考えるようになりました。だって、すべてのクライアントは厳しいプロユーザーの目に鍛えられ、何年も何十年も生産財業界で生き延びてきているのです。当たり前と感じている事の中にクライアントの個性がしっかり息づいている。普段通りの仕事のなかに価値があり、差別化は済んでいる。そう考えるように変わってきたのです。

等身大の仕事を知ってもらう

普段通りの仕事を知ってもらう。それにこだわればいいだけ。知らないものは検討できない。だから知ってもらう努力をする。事業を続けていく限りやらなければならないことです。等身大の技術や製品、そして仕事ぶりを知ってもらうことが第一歩。そして、それに対する世間の評価に耳を澄ませて足りない部分を補い、改めて知ってもらう。その繰り返しがマーケティング。マーケティングを魔法みたいに感じる必要はないのです。マーケティングも普通の仕事。いつも通りの仕事ぶりを等身大で伝えることから始まります。

この記事もおすすめ
いつも通りの仕事を知ってもらう
Webマーケティングは歯車の一つ
自社理解がマーケティングを深める

このブログの人気の投稿

欠点をあげつらうことなく、臭いものに蓋することなく

おはようございます。 自社サイトって意外と見ていない人が多いもの。日ごろ仕事をしていて感じることです。だから、不具合や古い情報を垂れ流しのままにしているサイトがなくならないのかもしれません。 ユーザー目線は難しい だから、自社サイトをじっくり見れば問題に気がつき成果が上がる・・・そんなこともありません。どうしても主観的なチェックになりがちで問題を見逃すことがでてくるもの。そして問題をみつけても改善方法がわからない・・・。問題が多すぎてどこから手を付けるべきかわからない・・・。そういう時に声がかかることが多いように思います。よく”ユーザー目線で見ることが大切”といわれていますが、これがなかなか難しい。だから、お声がかかったときはクライアントの代わりにチェックするのが自分の役割だと思っています。ユーザーになりきるなんてできないのです。思い入れのある製品・技術、そして改善活動の積み重ね・・・多くの経験と苦労が客観視することを邪魔します。それができるならWebサイトでも成果は出せるはず。というよりもユーザー目線になれるなら製品開発も営業も大抵うまくいく。分かっているけどできないことの典型なのです。だからクライアントに「ユーザー目線で自社サイトを見なきゃダメ。」とは言いません。私にできることはユーザー目線は難しいけど、事情を知らない第三者として素直にサイトを見ることです。 感じたことをそのままお伝えしない 自社サイトをユーザー目線で客観的に見ることが難しいから第三者の意見が求められるのです。大人の事情を知らない・気にしない。それもユーザー目線に近づくための必要条件のひとつ。製品に対する思い入れや愛情もユーザー目線には不要です。固定観念や思い入れは邪魔になるだけ。見たまま、感じたまま、そして、アクセスデータから客観的な事実を抽出する。でも、感じたことをそのままお伝えすることはしないんです。感じたこと・気がついたことを忘れないように整理しながらどう伝えたら改善行動につながりやすいのか?また、悪い指摘ばかりして、感情的な拒絶をされ建設的な話ができなくならないように細心の注意をしています。 長所を見つけ伸ばしていく 基本的には悪い指摘だけで終わらせない。クライアントの良さが伝わる具体的な改善案を合わせてお伝えする。そして、悪い面だけなくクライアントが気...

必要な人に必要な情報を必要なタイミングで届ける

おはようございます。 生産財業界では検討から採用までに時間がかかることが多いため、思わぬタイミングで案件が重なることがしばしばあります。いい時も悪い時も種をまき続けるからこそ、ブレークする時が生まれるのだと思います。2012年、2013年にご提案していた案件が立て続けに動き出しています。景気回復しているのか、たまたまなのか?分かりませんが動き続けている結果だと思います。今日は情報の5Sについて考えます。 シンプルだが奥深い情報の5S 職場環境の改善に不可欠な5S活動。製造業では知らない人がいないほど有名なスローガンです。【整理】【整頓】【清掃】【清潔】【しつけ】とてもシンプルですが奥深いものでいくら努力しても完成ということはありません。マーケティング活動にも5S活動は【情報の5S活動】として応用できます。 情報の5S活動 整理・・・「いる情報」と「いらない情報」を分け「いらない情報」は捨てる 整頓・・・「必要な情報」を「必要な人」に「必要なタイミング」で渡す 清掃・・・わかりやすく情報をまとめる。日常的に情報を更新する 清潔・・・整理・整頓・清掃の状態を維持する しつけ・・・整理・整頓・清掃についてのルールを守らせる 情報の5S活動もシンプルですが、実践を続け改善を続け理想に近づけても完成ということがない奥深いものです。5Sのなかでも特に「必要な人に必要な情報を必要なタイミングで届ける。」情報の整頓はマーケティング活動のキモです。しかし、実際には多くのお客様、名刺交換したことのある人、協力会社の人、商談中の人・・・・・・様々な人に適切な情報を必要なタイミングに届けるのは大変なことです。完璧にそれをこなすことは困難です。すこしでも理想に近づけるためにデータベースとWebサイトは役立ちます。 情報の5Sを後押しする道具 徹底することが難しい情報の5S。なかでも情報の整頓はマーケティングに欠かせない要点です。必要な人に必要な情報を必要なタイミングで伝える。それだけのことを徹底するには道具が必要です。そのために欠かせない道具はデータベースとWebサイトです。 データベース Push型のメディアを使っての情報提供には顧客データベースが欠かせません。嫌がる人にメールやFAXを送り続けることは論外です。そして、同じ内容のメール...

TOCのダイスゲームを体験してきました

おはようございます。 朝起きたらWiFiがつながらず復旧に1時間近く時間がかかってしまいました。ネットにつながらないので原因を調べられませんでした。ネットに頼り切るとこういう時不便ですね。今日は時間もないのでサクッとまとめます。昨日はTOCとMQ会計を学びました。ダイスゲームを通してボトルネックを無くすことの大切さや各工程の最適化の合計が必ずしも全体最適につながらないことを体感させていただけました。 TOCのダイスゲームとは 「ザ・ゴール」で有名になったTOC理論を楽しみながら体感できるゲームです。ザ・ゴールのなかでは少年たちが順番にサイコロを振ってマッチ棒を移動させていたゲームです。それぞれがサイコロを振り出た目の数だけとなりからマッチ棒を移動させます。そして最後まで行ったら完成です。参加者をそれぞれ工場の各工程に見立てて、仕掛在庫やリードタイム、納期、欠品など工場内の流れを体感する優れたゲームです。 TOCは理論より実践 昨日、個人的にすごく面白く感じたのは、ゲームにのめり込むと1つの指標に気を取られかえって全体最適を忘れてしまう場面があることです。欠品ばかりに気を取られると注文が少ないことを喜んだり、逆に欠品を出さないことばかりに気を取られると仕掛在庫が膨らんでしまったり、上手くいかないのです。参加者の多くはザ・ゴールを読んでいた優れた人ばかりでしたが、それでもボトルネックを集中的にテコ入れし、それ以外の工程はボトルネックの能力以上に生産しないという原則を守るのは難しいと感じました。だからこそ何度も学びスキルアップさせる必要があるのだと思います。 いくらで作って、いくらで売るか またゲームを通してもう一つ感じたことがありました。それは自分が受け持った工程だけでなく前後の工程や工場全体のことに興味を持つのにこのゲームが役立つということです。もっというと製造の人間だけでなく営業や経理など他部門の人と一緒にゲームに参加すると立場を超えた視点での協力の手助けになると思います。本来、商売はいくらで作っていくらで売るか?その両方を考え最適化する必要があります。ユーザーが喜んで買って頂ける最も高い値段。それが最高の値決めです。そのうえで工場はコストダウンや在庫削減、納期遵守に全力を挙げています。しかし、営業が売上アップを目指し値引いて売って...