制約条件の理論でマーケティングを考える | 製造業のWebマーケティング | 宮本 栄治
2012年5月9日水曜日

制約条件の理論でマーケティングを考える

TOC(制約条件の理論)は製造にかかわる人には有名な理論です。一般的にはTOCは生産管理の手法として理解されてます。製造工程の中でもっとも生産能力の低い(遅い)工程のスピードでしかものづくりは出来ないことに注目し生産性向上に活用されます。制約条件=ボトルネックといわれます。大きく分けるとその方法は2つです。


ボトルネックの生産能力を高める

もっとも遅い工程の速さでしか物はつくれません。だからボトルネックの工程改善によって工場全体の生産能力を引き上げます。

ボトルネックのスピードに合わせてものをつくる

ボトルネックの工程の速さにあわせて物をつくることで、中間在庫を削減し作りすぎの無駄をなくします。

工場が最適化を実現できても、それは部分最適

販売がボトルネックだったり、宣伝がボトルネックでは「作りすぎのムダ」につながります。また生産が追いつかないときに宣伝しても意味がありません。営業が足りないときに、宣伝し引き合いを増やしてもかえって信頼を損ねることになりかねません。宣伝がボトルネックのときが最も宣伝効果が高いのです。意外とその視点が抜け落ちる企業があるように思います。

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