作れるかでなくニーズで考える | 製造業のWebマーケティング | 宮本 栄治
2012年10月23日火曜日

作れるかでなくニーズで考える

日本の製造業を取り巻く環境はけっして良くありません。こんな中で少しでも状況をよくするためにできることは何か?こういうときこそ基本に返ってはどうでしょうか。いわゆるマーケティングの4Pを4Cの発想での見直すことが大切です。

顧客の求める価値をベースに考える

作り手の発想から顧客視点へ

4Pから4Cへ

  • 製品(Product)→ 顧客価値(Customer value)
  • 価格(Price)→顧客コスト(Customer cost)
  • 流通(Place)→利便性(Convenience)
  • 広告・販促(Promotion)→コミュニケーション(Communication)
その中の「製品→顧客価値」の根本的な見直しが特に重要です。順調なときは既存製品の改良やコストダウンが有効ですが、景気が悪くものの売れない状況だと既存の延長線の改善では限界があります。この時に製品をゼロから見直すといっても、「作れる範囲」という作り手の発想から抜け出せないことが多のです。難しいことですが顧客の求める価値をベースに考えることも大切です。作れるかでなくニーズで考える。そうすると顧客にとって価値のある画期的な新技術・新製品が自社だけでできないケースも出てきます。特に中小製造業だと社内資源に限りがあり厳しいことが多いのです。

社内資源だけで考えない

こういうとき比較的元気な中小製造業ではコラボレーションをうまく活用してこの問題を解決するケースが見られます。

自社の技術×他社の技術=新技術・製品開発

本当に強い中小製造業は自社の技術の強みと弱みを理解し、強みを生かす相乗効果の期待できる他社技術を積極的に探し、あらゆる機会を逃さぬよう自社技術・製品の独自の強みをPRします。

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