キーワードはアクセス順だけで見ない | 製造業のWebマーケティング | 宮本 栄治
2013年2月21日木曜日

キーワードはアクセス順だけで見ない

アクセス解析でキーワード分析をした時の話です。このキーワードの中から隠れたニーズを見つけ出し新たな成長のヒントにしようとミーティングを行いました。まず営業担当者がキーワード分析をして何を感じたか?発表して頂きました。

キーワードはアクセス順だけで見ない

アクセスの多いキーワードは予想通り

「アクセスの多いキーワードをチェックしたのですが、弊社が扱う製品に関するキーワードばかりで新しい情報はありませんでした。」アクセスを多く集めるキーワードについて上位20位くらいまでを報告されました。経験豊富な営業からすれば、アクセスの多いキーワードから得る情報はすべて既知のことだったのです。

キーワードから隠れたニーズを見つける

今回のミーティングのテーマは「隠れたニーズを見つける」ことです。そこで私の方で用意した資料を配布して、キーワードを見て頂きました。1か月分をアクセス順に並べたものではなく、過去4年分をWebサイトの滞在時間順にならべ上位500キーワードをレポートにしました。
  • 検索キーワード数:約20,000件
  • 訪問件数:約200,000回
滞在時間の長いキーワードに的を絞ったのです。滞在時間は1時間を超えるものも数個あり30分を超えるキーワードは100個以上ありました。それだけ熱心にWebサイトを見てもらったニーズは何か?ヒントが見つかると思ったのです。アクセス件数は少ないものばかりです。1か月分のデータではこれらのキーワードが見つかることはありません。このデータを見て頂いたら、担当者の反応が変わりました。「これはあの時の案件かも?」「これはOEMで納めるあの案件に関係してるかも?」「こんな用途で考える人がいるのか?」「この業界にも営業できるかも?」「これはどういうことだろう?」・・・・実際の営業活動で聞いたレアなリクエストとつながったり、進行中の案件と似てるニーズが他にもあることが分かったのです。そのなかで特に目立ったキーワードが2つあったので、絞り込んでレポートを提出しました。その中にはユーザーの求める具体的なスペックやアプリケーションが含まれるのです。さっそく開発にもフィードバックすることになりました。キーワード分析は切り口や発想が大切です。データの切り口や絞り込みを変えることも必要です。1か月分のデータをアクセス件数順に見ただけでは分からないこともあります。



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