WebサイトのPDCAは欲張らずシンプルに | 製造業のWebマーケティング | 宮本 栄治
2014年6月5日木曜日

WebサイトのPDCAは欲張らずシンプルに

おはようございます。
WebサイトのPDCAを回していくことは基本を守れば簡単なことです。仮説→実行→検証を繰り返しをすればいいのです。この手順になれないうちは改善を急がず、ゆっくりPDCAサイクルを回し着実に検証していく方が早く改善が進むように思います。どんどんアイデアを実行すると要素が増え過ぎて検証が難しくなるからです。そしてノウハウや知見が溜まらず、改善が行き詰ってしまうのです。特に大量のアクセスを集めることの難しい生産財のWebサイトのPDCAはハイスピードでPDCAを回すことに不向きです(この記事はWebサイトの担当になったばかりの人や初心者向けに書いています)。

WebサイトのPDCAは欲張らずシンプルに

PDCAはひとつずつ、すこしずつ

Webサイトを改善する仮説が得られたらそのほかの条件をなるべく変えずに実行前後のデータを比較すれば検証は簡単に行えます。反対にデータにノイズが混ざると誤差が多くなり信頼のできる検証ができなくなります。データによる検証ができないとどうしても経験や感覚に頼って結果を解釈するので、効果があるなしにかかわらず同じような手法を繰り返すことが多くなりがちなのです。属人的な思いつきの施策が繰り返され、会社内にノウハウが溜まらないのです。

ブログの改善例

このブログで行った改善例で説明します。とてもシンプルなので拍子抜けすると思います。それだけでいいの?というくらいシンプルに始めた方がPDCAサイクルに慣れるにはちょうどいいのです。

ブログの文字量を約2倍に

良い記事を書いたらしっかり読む人(5分以上もしくは5ページ以上)が増えるのではないか?そう考え試してみることにしました。しかし、「良い記事」という曖昧な定義ではPDCAは回せません。だから定量的なものにするために記事の文字量を2倍にする≒良い記事と考え実行したのです。2013年10月8日から取り組みました。他の条件が変わらないよう朝起きたら毎日記事を書くというスタイルは変えませんでした。その結果、ブログをしっかり読む人が2014年2月の段階で約9倍にまで増えたことが確認できました。予想通りの結果と言えばそれまでですが、やらなければ仮説のままだったのです。

タイトルとhタグを調整

SEOの基本中の基本がどのくらい影響があるのか?興味があったので試してみました。Bloggerのデフォルトのタイトルとhタグをテンプレートのhtmlを書き換えて調整したのです。

titleタグ
Bloggerのtitleタグは【ブログ名:記事タイトル】がデフォルトです。このブログでいうとどのページもタイトルが【製造業のWebマーケティング |宮本栄治:●●●●●】となっていたのです。どのページでもSEO上はブログ名がもっとも強調されています。トップページはブログ名が強調され、それぞれのページは記事タイトルを強調したほうがベターです。だからtitleタグを【記事タイトル |ブログ名】に変更しました。

hタグ
Bloggerのテンプレートでhタグを以下のように変更しました。


見出しタグ変更前変更後
h1ブログ名ブログ名
h2記事の投稿日付記事のタイトル
h3記事のタイトル記事中の見出し
h4固定テキストの文字修飾記事中の小見出し

h2の投稿日付やh4の文字装飾はSEOを考えるとあまり意味がないと判断したのです。2014年の4月11日に変更して様子を見ました。その後徐々に検索エンジン経由のアクセスが増えはじめ前後のアクセス件数を比較すると42%検索エンジン経由のアクセスが増加しました。(2014年5月末時点)まだ日が浅いのでもう少し様子を見た方がいいとは思いますが、タイトル、hタグは一般に言われている通りSEOへの重要度が高いことが推測できます。

まとめ

「高速でPDCAを回す」「小さな失敗を早く何度もして成長を加速させる」これらの手法は上級者の手法です。なれないうちは結果を急がす欲張らずシンプルに着実に回していくことをお勧めします。

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