コンバージョンが急増した本当の原因は? | 製造業のWebマーケティング | 宮本 栄治
2014年9月25日木曜日

コンバージョンが急増した本当の原因は?

おはようございます。
朝のウォーキング毎日1時間は結構大変ですね。(笑)くじけないよう継続したいと思います。ブログのほうもいつも通りが大切なので気負わずに続けます。今日は現在進行中のお話を紹介します。

コンバージョンが急増した本当の原因は?


お盆明けからあるクライアントのコンバージョンが急増しました。Googleアナリティクスを見ていてもセッション数も直帰率も平均滞在時間も変化がないのに・・・コンバージョンだけが急激に増えていたのです。

コンバージョンが急増

毎月200件程度のコンバージョンが出ているクライアントの話です。お盆明けから平日10件近いコンバージョンが出るようになったのです。お盆明けからコンバージョンが増えたのです。月50件以上の増加です。どこから増えたか調べたところ、Googleアドワーズからのコンバージョンが急激に増加していました。

原因よりも場所を優先

こういう時の定石はまず「場所」を突き止めることです。すでにGoogleアドワーズからのコンバージョンが増えていることは分かっています。こういうケースではアドワーズの運用が成功したのかも?、景気状況やWebサイト改善に原因があるのでは?と先回りしてしまいがちですが、もっと「場所」に拘らなくてはなりません。そもそも、自然検索やyahooリスティングからのコンバージョンに変化はなく、サイト全体のセッション数や滞在時間、直帰率にも大きな変化はないのです。なぜかGoogleアドワーズからのコンバージョンだけ増えていたのです。

流入元の分析では不十分

最初に見たのはGoogleアドワーズのどの広告グループからコンバージョンが増えているのか?ということでした。するとすぐにある広告グループのコンバージョンが50件近く増えていることが分かりました。そしてキーワードを調べると1ワードが原因だったのです。さあ、場所は特定できました。あとは掲載順位なのか?競合会社がアドワーズから撤退したのか?と考えるだけです。・・・もしかしたら、あなたはこう考えたのではありませんか?実は、まだ場所の特定は終わってません。流入元の分析だけでは原因を見誤る可能性があるのです。だから、文字通りどの場所からのコンバージョンに変化があったのか?エリア分析を行いました。すると東京・渋谷からのコンバージョンが原因だったのです。さらに調べるとモバイル経由、それもアンドロイド携帯のある機種からのコンバージョンだけが原因だったのです。そして、コンバージョンが増えた原因はたった一つキーワードです。

本当の理由は!

これで、コンバージョンが増えるお宝キーワードを見つけた!!とまさか思いませんよね(笑)。コンバージョンしていたのはすべてリピートユーザーだったのです。そして、同じキーワード、すべて東京渋谷で同じアンドロイド形態経由のアクセスです。・・・・そうです、ふたを開ければとても単純な理由でした。それは、一人のユーザーが44回もコンバージョンしていたのです。さらに不可解な行動が判明しました。

コンバージョンしているのに直帰率60%?

それは・・・コンバージョンしたうちの約60%は直帰していたことです。普通はコンバージョンした訪問で直帰は考えられませんよね。毎日1~4回同じキーワードでアクセスしてカタログ請求しているのに60%は直帰しているのです。すごく変なので、念のためクライアントに確認しました。すると同じユーザーからのカタログ請求は届いていないとのことです。そしてコンバージョンした訪問をさらに調べると直帰したコンバージョンのランディングページがすべてサンキューページになっていたのです。Googleアドワーズのランディングページにはサンキューページは当然設定していません。推測ですが、一度実際にカタログ請求した後にサンキューページのアドレスを控えておいて、Googleアドワーズのリンク先アドレスをコピーして、そこからGoogleアドワーズ経由で直接サンキューページに何度もアクセスしたようにふるまった可能性があります。どちらにしても同じユーザーが1か月程度の間に44回もコンバージョンしていたのです。今週はいまのところ不自然なコンバージョンは出ていないので静観しようと思っています。基本中の基本ですが、変化があったときはアクセス解析で場所の特定がファーストステップだということを改めて実感しました。

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