「素早くPDCAをまわすのが大事」に感じる違和感 | 製造業のWebマーケティング | 宮本 栄治
2014年9月5日金曜日

「素早くPDCAをまわすのが大事」に感じる違和感

おはようございます。
今日も1日頑張っていい週末を迎えたいですね。「PDCAは素早く回すべき」ってよく言われますが、違和感を感じることが多かったので、なぜそう感じるのかまとめてみようと思います。理論的には正しいことだとは思うのですが・・・なぜか、違和感を感じる時があるのです。

「素早くPDCAをまわすのが大事」に感じる違和感

期限から逆算してPDCAを回す

ひとことでPDCAといっても製造現場のものもあればWebサイトのものなど様々なものがあります。人が行う営みはほぼPDCAが回せます。ビジネスの場合は納期や期限が決まっていることがほとんどです。だから期限から逆算してPDCAを1回まわせばいいのです。期限の長さによってPDCAのスピードが決まってくるのだと思うのです。1日単位で回せるもの、週単位、月単位、四半期単位、年単位と期限によってスピードは異なるのです。

計画によって変わるPDCAのスピード

計画には大きな計画と小さな計画があります。例えば、大きな計画は営業の売上目標です。そして小さな目標は売り上げ目標を達成するための行動目標(訪問件数や有効商談数など)が典型的な例です。そして小さな目標を達成するための工夫(ダイレクトメールやテレアポトークの改善など)さまざまな取り組みでPDCAは回せるのです。工夫におけるPDCAは素早く何度も回しスキルを磨いていくことが不可欠です。そして行動計画は週単位や月単位のサイクルで改善を進めていくのが一般的です。そして大きな目標は四半期単位で経過をチェックし、1年でPDCAを回すのです。計画の内容や性格によってPDCAのスピードは異なるのです。

素早く回すことより確実に回すこと

PDCAを素早く回すことは素晴らしいことです。しかし、それはPDCAが確実に回せていることが前提。回せているつもりになってないか?空回りしていないか?きちんと回せていないPDCAをいくら高速回転させても前進しません。PDCAに取り組むなら最初はゆっくり確実に、そして確実にPDCAが回せるようになってきたら、自然にスピードは上げっていくものだと思います。

小さなPDCAが大きなPDCAにつながること

「素早くPDCAを回すことが大切」に違和感を感じる一番の理由は小さなPDCAが、大きな目標につながっていないと意味がないと思うからです。例えば、WebサイトのPDCAを素早く回すことでアクセスが増えても、コンバージョンにつながらなければ、あまり意味がないと思うのです。そして、コンバージョンが増えたとしてもそれが営業に役立たなければ、意味がありません。そして営業に役立っても売り上げや利益に貢献できなければ、やはり意味がないのです。小さなPDCAだけ素早く何度も回してもより大きなPDCAに影響を与えないなら効果は限定的です。

まとめ

工夫レベルのPDCAは素早く、そしてプロジェクトレベルのPDCAはゆっくりと確実に回すものです。そして小さな工夫が大きな目標に貢献することを確認することが大切です。素早く回すことに囚われてはPDCAは上手く回りません。

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