オンリーワン技術に急所を握られる | 製造業のWebマーケティング | 宮本 栄治
2012年3月18日日曜日

オンリーワン技術に急所を握られる

ずいぶん前のことですが、オンリーワン技術が持て囃されたことがありましたね。私もオンリーワン技術はとても尊敬しますが、テレビをはじめとしたメディアの論調には違和感を感じました。


オンリーワン技術に急所を握られる

高コストと供給不安

得意な技術を突き詰めることは大切で、その技術がオンリーワンになれば最高です。オンリーワン技術にあこがれるのは当然です。しかし、それはほんの一握りの企業の話です。技術や製品を磨き上げることは製造業の本分です。しかし、オンリーワン技術でなければ生き残れないわけではありません。ユーザーから見ればオンリーワン技術はベストの選択とは限りません。「オンリーワンでないとできないからしかたなく?選んでいる。」のです。オンリーワン技術を採用するとコストは高くなりがちですし、1社しかできないということは常に供給不安も付きまといます。端的に言うと急所を他者に握られるということです。できれば自社の固有の強みを活かし得意でない部分を他者の技術で補いたいというのがユーザーのニーズだと思います。ユーザーから見てオンリーワン企業は使い易くはありません。オンリーワン企業は素晴らしいですが、それだけが道ではありません。オンリーワン企業が大手企業と対等に渡り合うのは痛快です。しかし、違った視点で考えることも大切です。

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